中国初の火星探査機、打ち上げ成功 7か月後に到着予定

2020年7月24日 06時00分
 【北京=坪井千隼】中国初の火星探査機「天問1号」を搭載した大型ロケット「長征5号」が23日、海南省の発射場から打ち上げられた。火星到着は7カ月後になる予定。来年は中国共産党結成から100年で、中国の宇宙開発をアピールし、国威発揚を図る狙いだ。

23日、中国海南省の発射場から打ち上げられる火星探査機「天問1号」を搭載した大型ロケット「長征5号」=CFOTO・共同

◆米中の競争激しく

 今年10月には火星と地球の距離が26カ月ぶりに最接近するため、火星探査機の打ち上げに有利。米メディアによると米国も今月末の打ち上げを計画している。宇宙開発は軍事技術との関連が深く、米中の競争が激しくなっている。

◆GPSなど宇宙開発を推進

 天問1号は火星の周回軌道を回る探査と火星への軟着陸、小型遠隔操作探査車を使った火星地表面の調査を行う。国営新華社によると、中国国家航天局の幹部は「今回の目的は火星表面の物質構成調査などで重要データを集めることだ。わが国独自の宇宙開発を大きく発展させることにもつながる」と話した。
 中国は先月、中国版衛星利用測位システム(GPS)「北斗」を構成する最後の測位衛星を打ち上げ、中国独自の軍民共用衛星測位インフラを完成。昨年1月には、世界で初めて月の裏側への無人探査機着陸に成功するなど、宇宙開発を推し進めている。

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