香港市民、「自由」の評価が返還以来最低に 国家安全維持法への感情反映

2020年7月24日 06時00分
 【上海=白山泉】独立系世論調査機関の香港民意研究所は「社会や自由」に関する市民の意識調査結果を公表した。「自由」「民主」「法治」への評価が、1997年の返還以来最低の水準となった。同研究所は「香港国家安全維持法(国安法)への社会全体の否定的な感情を反映している」と総括した。香港メディアが伝えた。

香港の海上に浮かぶ国安法の成立を祝う文字=新華社・共同

 「自由」の項目は4月の前回調査から0.7ポイント落ち込んで4.8点となった。言論やデモ、出版、文芸創作などの自由度が特に大きく落ち込んだ。同研究所の鍾剣華副総裁は「デモは市民が政治に参画する主要な方法だが、集会禁止令や国安法によってその自由が剝奪された」と述べた。
 意識調査は今月6日から9日まで、市民約1000人を対象に電話の聞き取りで実施。繁栄、自由、民主、法治、安定の計5項目について10点満点で評価を聞いた。
 一方、欧州連合(EU)の行政府、欧州委員会は22日に公表した香港に関する報告書の中で、「言論の自由の損失を市民が恐れている」として、民主的で透明性の高い普通選挙の実施を提案。これに対し香港政府は23日未明、コメントを発表し「自由がそがれているという指摘には根拠がない。国際社会には客観的に香港の問題を取り扱ってほしい」と反論した。

関連キーワード

PR情報

国際の新着

記事一覧