嘱託殺人の大久保容疑者、匿名ブログに独自死生観 厚労省に勤務歴

2020年7月24日 06時00分
大久保愉一容疑者が営むクリニック=宮城県名取市で

大久保愉一容疑者が営むクリニック=宮城県名取市で

  • 大久保愉一容疑者が営むクリニック=宮城県名取市で
 「一服盛るなり(して)、楽になってもらったらいい」。筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者への嘱託殺人容疑で、京都府警が23日に逮捕した医師大久保愉一よしかず容疑者は、自身のものとみられるブログに「高齢者を『枯らす』技術」とタイトルを付け、安楽死を積極的に肯定するかのような自らの死生観を繰り返しつづっていた。
 捜査関係者によると、大久保容疑者は弘前大卒で、かつて医系技官として厚生労働省に勤めた経験があり、現在は宮城県名取市で呼吸器内科や心療内科、精神科のクリニックを運営。同容疑で逮捕された医師山本直樹容疑者(43)はED(勃起不全)治療の専門病院で院長を務めていた。
 ブログは匿名で開設され、「人生を『太く』『短く』生きたいというあなたにささげる」とし、自身を「田舎の内科医」と紹介していた。
 昨年五月には、ALS患者の主治医を経験した結果として「彼らが『生き地獄』というのも少しはわかる」とし、「神経難病などで『日々生きていることすら苦痛だ』という方には、一服盛るなり、注射一発してあげて、楽になってもらったらいいと思っています」と投稿。山本容疑者の口座には、被害者から現金が振り込まれていたとされるが「バレると医師免許がなくなる」「リスクを背負うのにボランティアではやってられない」などと記されていた。
 「個別に回答すると、自殺ほう助罪に問われる恐れがある」と、捜査当局の動きを警戒しつつも「日本でもできる『安楽死』について、医者として質問に答えます」と、読者に呼び掛けていた。
 インターネット上では、ブログのタイトルと一部が同じ電子書籍も確認できる。編集・著者として両容疑者とみられる名前やハンドルネームが並び、本の紹介欄にはこう記していた。
 「『今すぐ死んでほしい』といわれる老人を、大掛かりな設備もなしに消せる方法がある」「違和感のない病死を演出できれば警察の出る幕はない。荼毘だびに付されれば完全犯罪だ」

関連キーワード

PR情報

社会の最新ニュース

記事一覧