<コロナと生きる@いばらき>五輪まで1年 競技会場やホストタウン 自治体「粛々と準備」

2020年7月24日 07時58分

事前キャンプで訪れたパラオの陸上選手(黄色いシャツ)と交流する中学生=常陸大宮市の大宮中で(2018年撮影、市提供)

 新型コロナウイルスの影響で延期となった東京五輪の開幕まで二十三日で一年となった。再び感染が拡大する中、開催を危ぶむ声も多いが、競技会場を抱える鹿嶋市やホストタウンに登録されている常陸大宮市の担当者は「開く前提で準備を進めていく」と淡々と語る。地域活性化や人材育成に期待がかかるイベントだけに、感染対策に取り組みながらの機運醸成に苦慮している。(水谷エリナ)
 鹿嶋市の県立カシマサッカースタジアムでは、来年七月二十二日〜八月五日にサッカーの計十一試合が開かれる予定だ。
 これまでスタジアムの前などに看板を設置して、五輪開催をPR。イベントを開いて機運醸成にも努めてきた。市オリンピック・パラリンピック課の大沢英樹課長は「コロナの収束は難しく、対策しながら開催する方向だと思う。やる前提で粛々と準備し、PRを継続していく」としている。

県立カシマサッカースタジアム(右奥)近くに設置された看板=鹿嶋市で

 県をはじめ、多くの市町がホストタウンや事前キャンプ地に決まっている。ホストタウンに登録されているのは十六市町で、ベルギーやモンゴル、アルゼンチンなど二十一の国・地域と国際交流に取り組んでいる。事前キャンプ地に決まっているのは十四市町。ロシアや台湾、チュニジアなど十三の国・地域が受け入れ対象となっている。
 常陸大宮市は、パラオのホストタウン・事前キャンプ地となっている。太平洋戦争の激戦地となった同国ペリリュー島では市出身者の七十五人が戦死。遺族による慰霊訪問などをきっかけに、交流が始まった。
 ホストタウンに登録されてからの四年間で、パラオから研修生を受け入れて日本語や日本文化を学んでもらったり、市民にパラオを知ってもらうイベントを開いたりしてきた。二〇一八年と一九年には事前キャンプがあり、選手は練習に取り組むとともに、市内の小中学生と交流した。
 市東京オリパラ推進室の会沢徹也室長は「コロナでもできることを模索して前に進もうとしている。五輪の中でパラオとの交流を盛り上げたいが、仮に中止でも交流をつなげるスタンスだ」とパラオとの絆を重視する。
 戦後七十五年の節目を迎えたこともあり、市内の道の駅二カ所では二十四日からパラオやペリリュー島の戦いについて紹介するパネル展を始める。オンラインで現地の学校と交流することも検討している。
 県オリンピック・パラリンピック課によると、本来なら七月に各地で事前キャンプが開かれる見込みだった。新型コロナの影響により、事前キャンプ開催の見通しは立っていない。大会の新型コロナへの対応の指針が公表され次第、検討を進めるとしている。
<県内で開かれるサッカー競技の日程>
2021年
7月22日 男子1次ラウンド(2試合)
  25日 男子1次ラウンド(2試合)
  27日 女子1次ラウンド(2試合)
  30日 女子準々決勝
  31日 男子準々決勝
8月 2日 女子準決勝
   3日 男子準決勝
   5日 女子3位決定戦
<ホストタウンに登録された16市町>
日立、結城、龍ケ崎、下妻、笠間、つくば、潮来、守谷、常陸大宮、坂東、桜川、神栖、行方、鉾田、城里、境
<事前キャンプを受け入れる14市町>
水戸、日立、結城、龍ケ崎、笠間、つくば、ひたちなか、潮来、常陸大宮、桜川、神栖、行方、城里、境

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