群響75年 歩み伝える 高崎芸術劇場、写真展示など

2020年7月24日 08時04分

移動音楽教室の初期の様子などを紹介する写真展示=高崎芸術劇場で

 群馬交響楽団と高崎芸術劇場(高崎市栄町)は、劇場三階の楽団事務局前で、楽団の活動を紹介する写真パネル展示や動画の映写を始めた。創立七十五年を迎え、地方オーケストラの草分けとされる群響の歩みを伝える貴重な記録で、事務局は「市民とともに歩んだ群響の歴史に触れてほしい」としている。
 新型コロナウイルスの影響で二月から中止していた群響の公演が、十九日に再開したのに合わせて開始した。一九四五年、戦後の荒廃の中で高崎市民オーケストラとして創設された群響の草創期からの活動を、写真やデジタルサイネージ(電子看板)の動画で伝える。写真は常時八枚を展示し、定期的に掛け替える。
 第一弾はモノクロ写真。四七年に始め、これまでに延べ約六百四十万人の児童・生徒が鑑賞した移動音楽教室の初期の様子や、世界的指揮者の小澤征爾さんが二十五歳当時の若々しい姿でタクトをとる写真などが並ぶ。動画「群響アーカイブ」は、過去の演奏会のポスターやプログラムなどを映像化し約十分間に編集した三種類を映写する。
 写真を見つめていた同市若松町の男性(67)は「移動音楽教室を小学生で体験した。懐かしいね」と目を細めた。群響の定期会員で「公演中止が続き残念だったが、九月の定期演奏会が楽しみ」と再開を喜んだ。
 群響事務局担当者は「戦後、文化による復興を目指した楽団の原点と、コロナ禍に音楽を届けることで元気を取り戻してほしい、という今の思いは通じる。楽団の精神に触れてもらいたい」と話した。 (石井宏昌)

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