渡良瀬遊水地のコウノトリひな 個体識別へ足輪装着 巣立ち今月下旬〜来月

2020年7月24日 08時03分

地上で足輪などを装着する獣医師ら

 小山市の渡良瀬遊水地で誕生した国の特別天然記念物のコウノトリのひな二羽に、個体を識別するための足輪が装着された。市ラムサール推進課によると、ひなの体重は約四キロと四・五キロで、これまでの繁殖の例と比べやや大きく、順調に成長しているという。 (小川直人)
 ひなは、千葉県野田市で放鳥された四歳の雄「ひかる」と、徳島県鳴門市生まれの二歳の雌「歌(うた)」のつがいの子ども。六月初旬に、同遊水地内の人工巣塔でふ化が確認された。
 足輪はふ化してから四十一〜四十五日に装着する。作業したのは今月十二日で、獣医師ら専門家と市職員が高所作業車で高さ一二・五メートルの巣塔の巣に近づき、網をかぶせてひなを捕獲。地上に降ろして足輪を装着した。血液や羽毛の検体採取のほか体重や体温なども測った。ひなは暴れることもなく、四十分ほどで作業が終わった。
 高所作業車で巣に近づくと、歌がひなを守るようになかなか巣から離れなかったという。作業終了後、すぐにひかるがひなのいる巣に戻った。高所作業車に乗った同課の担当者は「巣の中はきれいだった。ひかるたちは作業中も近くでひなを心配しているような様子で、ひなへの愛情が感じられた」と話した。
 採取した検体の分析により、性別は近く判明する。今月下旬から八月上旬ごろには巣立つ見込み。

巣の中でうずくまるヒナに網をかぶせて捕獲=いずれも小山市で、市提供

関連キーワード

PR情報

栃木の最新ニュース

記事一覧