川越線 80周年祝おう JR東がキャンペーン

2020年7月25日 07時35分

キャンペーンを記念し、各駅に掲出される横断幕

 大宮(さいたま市大宮区)−高麗川(日高市)間を走るJR川越線が開業八十周年を迎えた。JR東日本大宮支社は来年二月末まで記念キャンペーンを行い、節目の年を祝う。(前田朋子)
 川越線は一九四〇(昭和十五)年七月二十二日に全線開通。観光地の川越駅や、巾着田のマンジュシャゲで知られる高麗川駅などを結び、親しまれてきた。川越線としては十一駅だが、現在は大宮から埼京線・東京臨海高速鉄道(りんかい線)に、高麗川からは八高線に接続し、首都圏の通勤需要にも応えている。
 キャンペーンは、川越線沿線で働く大宮支社の社員が中心となり企画。社内公募で選ばれた記念のヘッドマーク=写真(上)=や、車掌による特別アナウンスが十一月一日まで楽しめる。ヘッドマークは七十三種から投票で選ばれた四種が採用された。マーク付き車両は川越−海老名・新木場間と川越−八王子駅間で各一編成を運行する。
 黄色をえんじで縁取った円いマークは、川越の名産・サツマイモの輪切りを表現。マンジュシャゲや大宮・氷川神社の鳥居と盆栽など沿線の名所をちりばめた。特別アナウンスは沿線おすすめスポットなどを紹介するものだが、内容は「乗車してのお楽しみ」(同支社)という。

川越の「時の鐘」をラッピングした駅名標のイメージ(いずれもJR東日本大宮支社提供)

 各駅にはそれぞれの歴史を紹介する展示コーナーを設けるほか、ホームの柱の駅名標に社員がデザインした直径約十五センチのイラストをラッピング。川越駅は「時の鐘」、大宮駅は、同線ゆかりの「103系」車両など、川越線のイメージを表している。
 支社によると、準備した記念イベントは新型コロナウイルスの影響で行えない状態。感染状況が落ち着いて開催可能になれば、改めて告知する。

◆「複線化、今必要ではない」大宮支社長

 川越市や地元団体などがJR川越線の複線化実現を国に要望している問題で、JR東日本大宮支社の大西精治支社長は今月開かれた定例記者会見で「今の状況で、すぐ複線化が必要とは思っていない」との考えを示した。
 日進駅(さいたま市北区)以西が単線となっている川越線を巡っては、国土交通省が荒川の治水対策として調整池を整備する中で近くにある鉄橋の架け替えを予定。このタイミングに合わせ、新しい鉄橋だけでも複線化してほしいと川越市民らが六月二十五日、約六万三千四百筆の署名を集めJR側に提出した。川合善明市長や地元経済団体なども国交省にリモート陳情を行っている。
 大西支社長は「六万を超える署名をいただいたことは重く受け止める」とした上で、同線は混雑状況や運行ダイヤ、巨額の費用からみても今すぐに複線化が必要な状況ではないと説明。一方で、地元で設置の動きがある協議会が立ち上がれば出席する意向を示し「一支社の話ではなくなる。本社の考えも確認し対応したい」と話した。(前田朋子)

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