「鬼滅の刃」ファンも続々 唐沢山神社に風鈴参道
2020年7月25日 07時42分
藤原秀郷をまつる佐野市富士町の唐沢山神社で、郷土工芸品の天明鋳物でつくった風鈴約四百個が参道に連なり、涼しげな音色で参拝者を楽しませている。
テレビアニメや漫画で人気の「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」ファンにも注目されており、若い参拝者の姿も目立っている。八月末まで。
「風鈴の音は邪気を払うとされます。みなさんの願いが神様まで届きますように」と、同神社の佐野由希子禰宜(ねぎ)は願う。風鈴に添えて参拝者が書き込んだ短冊がずらり。「家族の健康をお願いします」「疫病退散」など、新型コロナウイルスの感染が拡大する世の中を象徴した言葉が並んでいた。
千葉県流山市から訪れた会社員妹尾典恭(のりやす)さん(48)、秀子さん(49)夫妻は「日帰りハイキングです。気分転換で訪れた」「風鈴の音が心地いいですね」と笑顔で話していた。
「鬼滅の刃」は鬼退治の物語で、藤の花が多数登場する。
秀郷は、全身に百の目を持つ鬼「百目鬼(どうめき)」を退治したエピソードがあり、その子孫とされる佐藤、武藤、近藤などの姓を持つ家に藤の家紋が多いという。
佐野禰宜は「『鬼滅の聖地』ともいわれる藤の名所、あしかがフラワーパーク(足利市迫間町)から足を延ばしてもらっているのではないか」と話している。(梅村武史)
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