北朝鮮でコロナ「特級警報」 正恩氏「祖国死守しよう」

2020年7月27日 06時00分

◆非常事態宣言、開城を封鎖


 【ソウル=中村彰宏】北朝鮮の朝鮮中央通信は26日、新型コロナウイルスの感染が疑われる事例が発生し、南北軍事境界線に近い南西部の開城ケソンを封鎖したと報じた。北朝鮮は、これまでコロナの感染者は1人もいないとしていた。

25日、北朝鮮・平壌で開かれた朝鮮労働党の政治局非常拡大会議に出席した金正恩党委員長(奥左から2人目)=朝鮮中央通信・共同

 同通信によると、朝鮮労働党政治局は25日、拡大会議を緊急招集し、金正恩キムジョンウン委員長が「非常事態」を宣言。防疫体制を「最大非常体制」に引き上げ、「特級警報」を発令すると表明した。正恩氏は「非常事態に直面した現実を重く受け止め、団結して人民と祖国の安全を死守しよう」と呼び掛けた。

◆帰還した脱北者が感染か、関係者処罰も

 感染者は3年前に韓国に脱北し、19日に北朝鮮に戻ったという。血液などの検査で感染が疑われる結果が出たことから、その人物と接触者を隔離。24日から開城を封鎖している。
 会議では、脱北が起きた地域の部隊の警戒態勢がずさんだったと指摘され、処罰も討議した。
 韓国軍は26日、この脱北者が2017年に北朝鮮から逃げてきた20代男性とみて調べていると明らかにした。聯合ニュースによると、男性は知人女性への性暴力容疑で、韓国警察当局の捜査を受けていたという。

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