相模原殺傷4年 献花やメッセージ「障害者と共生する社会に」

2020年7月27日 06時54分

献花台に犠牲者19人へのメッセージを供える元職員の太田さん(中央)=いずれも相模原市緑区で

 「障害者と共生する社会に」「十九人の命を忘れません」。相模原市緑区の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者十九人が殺害された事件から四年となった二十六日、同園には早朝から多くの人が献花に訪れ、全ての命が等しく尊重される社会の実現を犠牲者に誓った。 (曽田晋太郎、村松権主麿)
 「差別や偏見なく、違いを認め合える社会になってほしい」。大磯町の金屋琢馬さん(45)は、自閉症と知的障害がある小学四年の長男寛人君(10)をはじめ、家族五人で初めて献花に訪れた。「自分の子に障害があり、(事件は)ただ事ではないと思った。事件後も行政の対応や世の中の障害者への偏見はあまり変わっていないと感じる」とし、「障害者と共生する社会になってほしい」と願った。
 事件直後から現場で手を合わせているという東京都八王子市の主婦河野章江(ゆきえ)さん(45)は「亡くなった方のことを忘れてはいけないと、子どもたちに話している」と言う。小学五年の長女華穂さん(10)は「十九人の命を忘れません」と書いたメッセージカードを花に添えた。「命を大切にすることは大事という気持ちで献花した」と話した。

事件後、毎年訪れている河野章江さん(右)と長女の華穂さんは「忘れちゃいけないという思い」で書いたメッセージカードを献花台に供えた

 地元住民でつくる「共に生きる社会を考える会」のメンバーら約二十人も手を合わせた。共同代表で元やまゆり園職員の太田顕さん(77)は「このような事件を二度と起こさせないため、共に支え合う社会づくりを目指す」と誓った。
 黒岩祐治知事と相模原市の本村賢太郎市長も献花した。黒岩知事は「差別の心は絶対に許してはいけない。この事件こそ風化させてはいけない」と強調した。

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