「大学生の日常も考えて」漫画が反響 女子大生が投稿、「いいね」30万件

2020年7月27日 14時24分

大学生の切実な思いを描き、反響を呼んだツイッターの投稿


 「小中高も会社も始まってるのにどうして大学は始まらないの?」「大学生は、いつまで我慢すればいいのでしょうか」―。一人の女子大学生が、コロナ禍で大学に通えない現状や切実な思いを描き、ツイッターに投稿した漫画が反響を呼んでいる。今月半ば、「#大学生の日常も大事だ」と訴える学生らの声が会員制交流サイト(SNS)上で盛り上がりを見せ、これに賛同し、漫画を通じて大学生の思いを広めたいと願う。(奥野斐)
 漫画をアカウント名「maki」で投稿したのは東京都に住む大学1年の女子学生(18)。4月に都内の美大に入学したものの、前期は全てオンライン授業で、大学には一度も行っていない。小中高校やスポーツ観戦、娯楽施設などが再開される中、大学は対面授業が始まらないところが多い。「自分たちだけ取り残されている感じ。学生のつらい状況を知ってもらいたかった」と話す。
 友人の中には、「オンラインの方が楽じゃん」と言われて家族にも弱音を吐けなかったり、毎日家にこもって何時間もパソコンに向かう生活で気分が鬱々としたりしている人もいる。
 完成した4枚の漫画は今月17日に投稿。これまでに約12万件のリツイート(転載)と、約30万件の「いいね」があった。
 ただ、投稿に対するコメントには「甘えるな」「オンラインでも学べることは多い」といった意見も。しかし、女子学生は「対面授業でないと学べないこともある。旅行や飲食のキャンペーンが始まる一方で、大学生の日常は変わらず、学費も通常通り支払わなければいけない。それって、おかしくないですか」と疑問を投げかける。
 文部科学省の調査では、7月1日現在、国公私立大などの2割超が遠隔授業のみを行い、6割が遠隔と対面授業を併用。学内施設の利用を全面的に認めているのは15%だった。
 21日には、萩生田光一文科相が記者会見で「友達の顔もネット上でしか知らないのでは学生生活の楽しみも半減してしまう。(大学には)工夫をしながら、対面とオンラインのハイブリッドに取り組んでもらいたい」と求めた。
 感染者が再び増える中、多くの大学が、秋以降もオンライン授業を続けることをすでに決めている。女子学生は言う。「これからの社会を担う大学生を放っておかないでほしい。私たちの日常も考えて」

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