キヤノンマーケティングジャパン株式会社

2020年8月12日 12時02分

女優・宮﨑香蓮が老舗の企業をご紹介します!


女優・宮﨑香蓮が、インタビューから原稿の執筆まで全てを手掛ける連載企画「大人の社会科見学」。今回は日本を代表するメーカー、キヤノンがテーマです。キヤノンの商品の販売を担うキヤノンマーケティングジャパン株式会社で、カメラを中心にお話を聞いてきました。

カメラ好きの青年が始めた地道なスタートアップ企業


 今ではカメラはもちろんのこと、事務機やMRIなど幅広い分野の機器を手掛けているキヤノン。
 その始まりは、やはりカメラの開発でした。少年の頃からカメラ好きだった創業者の一人、吉田五郎氏は映写機を取り扱う会社で働いていました。その部品調達などで海外に出張した際、外国人の「日本には軍艦や飛行機を作る技術があるのだから、カメラも作れない訳はないだろう」という言葉に奮起し、カメラ作りに取り掛かります。

愛用するキヤノンのカメラを持ち込んで取材にのぞむ宮﨑香蓮さん。

 1933年、東京・六本木で精機光学研究所を設立。名前のとおり会社というよりは「研究所」といった趣きのアパートの1室から始まりました。海外製のカメラを分解して作り方を研究し、1934年には国産初の35mmフォーカルプレーンシャッターカメラ「KWANON」(かんのん)を完成させました。

千手観音を象ったKWANONのロゴ。

  ちなみに「KWANON」の名前は観音さまのご慈悲にあやかり世界で最高のカメラを作る夢を実現したいという意味が込められています。ある意味最初から世界を見据えていたんですね。
 「KWANON」は試作機で商品化にはいたらなかったそうですが、続けてカメラの開発を進めていきました。今でいうベンチャー企業のようなスタートだったんですね。社名が「キヤノンカメラ株式会社」となったのは、戦後の1947年のことでした。

EOSシステムの始まりとキヤノン「第2の創業」


 1970年代にはプロフォトグラファー向けの高級機「F-1」や一般向けの普及機、世界で初めてマイクロ・コンピュータを搭載したカメラ「AE-1」を発売します。

カメラ統括本部の和田康一さん。

 キヤノンが得意とするのが生産を自動化し、製品を低価格で提供することです。フィルムカメラの時代から、高機能なのに手の届きやすい価格の製品で、カメラブームを牽引してきました。
 長い歴史の中で私が特にイノベーティブだと思ったカメラは、キヤノン創立50周年の1987年に登場した「EOS」650です。この650から完全電子化マウントを採用したシステム「EOS」がスタートしました。レンズ交換式カメラの本体にレンズをつなげる部分をマウントと呼びます。完全電子化マウントはカメラ本体とレンズとの情報交換をデジタル化するという技術で、オートフォーカスの精度を高め高速化するために開発されたそうです。マウントの規格を変えてしまうと、ユーザーはカメラ本体に合わせてレンズも買い替える必要が出てきます。 ユーザー離れのリスクもあるマウントの切り替えは企業として大きな決断だったはずです。
 その結果はEOSシリーズが今も続いていることから分かるように、大成功でした。650で世界を席巻し、その翌年にはグローバル企業を目指す「第2の創業」を宣言しました。1987年はキヤノンにとって重要な節目だったと言えます。
 ちなみに現在販売されているEFマウントのレンズも、650で問題なく使えるというから驚きです。EFマウントはカメラの未来を見据えて開発された規格だった、ということですね。私が愛用しているカメラもキヤノンのEOSシリーズ。もし650がなかったら、私はこのカメラに出会えなかったのかも、と思うと感慨深いです!

発売されたばかりのフルサイズのミラーレス一眼レフカメラEOS R5。8K動画も撮影できる。

 多くの日本初、世界初となる製品を世に送り出し、「技術のキヤノン」「開発のキヤノン」と呼ばれていますが、製品開発の原点は「お客さまの声」だそうです。一つでも多くの声を拾って商品へつなげていく。そしてものづくりの軸になっているのは「快速、快適、高画質」というアイデンティティ。
 私も写真を撮っていて「露出?絞り?どこで変えるんだっけ?」と、操作方法が分からなくなって焦ることがあります。でもキヤノンのカメラだとタッチパネルに「明るくする」など専門用語を知らない人でも理解できる書き方で操作方法を表示してくれるので、分かりやすい!カメラの初心者でも簡単に撮りたい明るさにできちゃいます。まさに「快速、快適、高画質」ですね。

パーソナルショールームではカメラ好きにはたまらないキヤノンのグッズも販売中。

 最近では若い世代の声も取り入れ、持ち運びしやすくカラフルなカラビナ型のコンパクトカメラ(手のひらより小さい!)を開発したりもしています。このコーナーでは収まりきれないほど数多くの製品開発を続けているキヤノン。
 デジタルカメラが一般化してきた2000年代だけでも、凄まじい進化を遂げていますよね。これからもイノベーティブな製品を楽しみに待っています!
 
 
取材後記
 みなさんお気づきでしょうかここまでの原稿の中で「キヤノン」の「ヤ」が大きな文字で書かれているということを...。「キヤノン」が正式な表記だと今回初めて知りました。その理由なんですが小さい「ャ」だと見栄えが悪いからという意外にもシンプルな理由でした。
 製品作りだけではなく高校生向けの写真大会「写真甲子園」の協賛や常設のカメラ教室「EOS学園」(※9月末まで休講中)など、写真文化そのものへの積極的な取り組みも印象的でした。もっともっとカメラで写真をとってほしいとの願いがあるそうです。イベントや旅につきもののカメラ、今の状況では影響がかなりあるそうですが、またみんなで楽しく写真が撮れる世の中になってほしいですよね。カメラ統括本部の和田康一さん、お忙しい中ありがとうございました!

DATA キヤノンマーケティングジャパン株式会社
キヤノングループの中でも日本国内のマーケティング活動やソリューション提案を行っているのが、キヤノンマーケティングジャパン。今回、取材で訪れた品川のショールームの他、銀座、大阪でキヤノンパーソナルショールームを展開し、製品の展示や先行体験などのサービスを提供している。
キヤノンのホームページ https://canon.jp/
 

書籍『はじめてカメラ ロケで覚える「映え撮り」講座』
東京新聞ほっとWebで連載していたコンテンツ「東京カメラ女子」が『はじめてカメラ ロケで覚える「映え撮り」講座』と題を改め、書籍になりました。このコーナー「大人の社会科見学」を担当する宮﨑香蓮さんが、東京新聞のカメラマンから写真撮影のコツを学んでいきます。もっと「映える」写真を撮りたいとお考えなら、ぜひご一読を。ご購入はこちらから。
 
 
PROFILE
宮﨑香蓮(みやざき かれん)
1993年11月20日生まれ。2006年「第11回全日本国民的美少女コンテスト」演技部門賞を受賞し、女優として活動中。NHK 大河ドラマ『花燃ゆ』ではヒロインの幼馴染・入江すみ役として出演する など、いま活躍を期待される若手女優の代表格。
■NHK Eテレ「おもてなしの即レス英会話」ドラマパートレギュラー(早苗役)
■テレビ朝日「遺留捜査」滝沢綾子役レギュラー
■主演映画「BENTHOS」が「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2020」ジャパン部門にノミネート
■舞台「里見八犬伝」出演(浜路役)

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