大統領選まで100日を切り…トランプ氏、劣勢の危機感で方針転換

2020年7月28日 06時00分
 【ワシントン=金杉貴雄】26日で11月の米大統領選の投開票日まで100日となる中、再選を目指す共和党のトランプ大統領は、新型コロナウイルス対応などで方針転換を次々と迫られている。民主党のバイデン前副大統領に支持率で劣勢に立っていることへの危機感の表れとみられる。

26日、米東部ニュージャージー州からワシントンのホワイトハウスに戻ったトランプ大統領(ゲッティ=共同)


 CNNテレビなどの最新の世論調査によると、トランプ氏は前回勝利した激戦州のミシガン、フロリダ、アリゾナでいずれもバイデン氏にリードを許した。特にミシガン州では12ポイントもの差をつけられている。
 各世論調査平均でもバイデン氏に後れを取る中、トランプ氏は21日の記者会見で、一転してマスク着用を国民に呼び掛けるなどひょう変。米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、前日の側近との内部会議で、トランプ氏の新型ウイルス対応に不支持が広がっているなどのデータが示された結果だという。
 指導力をアピールしようと、4月から中止していた毎日の定例会見も再開。ただし、再開後は「消毒液を注射しては」と提案するなどかえって信頼を低下させていた以前とは異なり、原稿を読み、失言を避けるように短時間で打ち切るようになった。
 転換を余儀なくされたことはまだある。華々しく党候補に正式指名されることにこだわっていた8月の党大会は、感染者急増を受け主要な日程が行われるはずだったフロリダでの開催を断念。得意の支持者集会は東部ニューハンプシャー州での集会を急きょ中止して以降は予定していない。
 陣営も選対本部長のパースケール氏を更迭するなど大幅に体制を見直し、立て直しを図っている。だが、こうしたさまざまな変更が奏功するかは見通せない。

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