戦争体験「伝えなきゃ」 初日に林家木久扇さん来場 「私の八月十五日」題材パネル展

2020年7月28日 07時10分

パネルの前で戦争体験について話す林家木久扇さん=国立市の旧国立駅舎で

 戦争体験者の証言を収録した書籍シリーズ「私の八月十五日」を取り上げた展示会が二十七日、国立市の旧国立駅舎で始まった。同シリーズに収められた著名人ら約三十人分の体験が紹介されている。初日は、その一人である落語家林家木久扇さん(82)が会場を訪れた。 (竹谷直子)
 「私の八月十五日」は、旧満州(中国東北部)で終戦を迎えた漫画家森田拳次さんが発案し、二〇〇四年に出版された作品集「私の八月十五日〜昭和二十年の絵手紙」の流れをくむ。絶版になったが、国立市の出版社「今人(いまじん)舎」が二〇一五年に復刊。シリーズ化して、これまでに八冊が出版された。収録された戦争体験者やその家族らは、約二百二十人に上る。
 木久扇さんは、一五年出版の本に文やイラストなどを寄せた。空襲で家を失い、子どものときに校庭で玉音放送を聞いた体験を語っている。展示会には、木久扇さんのほかに俳優高倉健さん、漫画家松本零士さんらの証言が並んでいる。二十七日に来場した木久扇さんは「爆弾が落とされ、人が毎晩殺傷される日常が実際にあった。戦争体験は重たく、内に秘めて亡くなる人が多い。私はしゃべる人間で、絵も描ける。伝えなきゃという思いだ」と報道関係者に話した。
 展示会は、紙にタッチすると音声が再生される鉛筆型のIT機器「音筆」を用意し、録音された本人らの朗読を聞くことができる。
 作品を入れ替えながら八月二十三日まで開催。入場無料。

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