<ねづっちの謎かけ道場>「常連さんとリモート」編 お題は「花火」「おばけ(幽霊)」

2020年7月29日 07時18分
 本日の「ねづっちの謎かけ道場」は、“道場主”の漫談家ねづっちさんと入選常連さんらを電話でつなぐ「リモート道場」をお届けします。語彙(ごい)力を高める極意、入選する秘訣(ひけつ)、はたまた弟子入り志願など常連さんとのやりとりは、まるで掛け合い漫才そのものでした。今週は特別紙面として、爆笑に沸いたリモート編の粋をどうぞ。 (藤浪繁雄、甲斐毅、立尾良二)

和やかな雰囲気で進んだリモート道場

 「どうも、ねづっちです。みなさんと一堂に会して座談会をやりたかったが、こんなご時世なのでリモートで」と開会宣言。事前にお題「花火(花火大会)」「おばけ(幽霊、妖怪)」で投稿した参加者が次々に電話口へ登場。
   ◇
 神奈川県大磯町の主婦じゅんたまさん(56)は、夫婦で謎かけを作ることが多いとか。「共通の趣味でいいな。うちなんか、かみさんに一緒に作ろうと誘っても『面倒くさい!』で終わっちゃう」
 幽霊とかけて、完全犯罪ととく。その心は、足がつかず、お手上げです
 「足がつかずはよくあるが、お手上げは、幽霊が『恨めしや』と手を上げるイメージで、もう一ひねり加えて感心です」
 作品はコンパクトがいい?との質問に「新聞は文字で読んで分かる(長い作品)もいいが、聞いてもらう時には短い作品が分かりやすいです」とアドバイス。
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 続いて、東京都武蔵野市の会社員海心さん(30)。
 おばけとかけて、和菓子にあたるととく。その心は、古い洋館(羊羹(ようかん))で祓(はら)いたく(腹痛く)なるでしょう
 「羊羹であたると、当分(糖分)苦しむんですかね」との選評に、「あっ、うまいです、ははは」と海心さん。
   ◇
 葛飾区の警備員志築修さん(72)は「ねづっちさんが舞台で奥さんをネタにする謎かけがすごく好き」というと、「常連のお客の中には、僕じゃなくて、ねづっちの嫁のファンだという人もいる」と返した。
 子どもたちだけで花火をするとかけて、ハニートラップととく。その心は、火遊びは危険、後始末も大変で要注意です
 「これ見事ですね。やっぱり経験に基づく作品ですか」と鋭く突っ込むと、「それはないです」と大笑い。さらに「(脚本家の)宮藤官九郎さんは絶対にハニートラップには引っかからないらしいですよ。そもそもクドカン(口説かん)」と、得意の即興も披露。
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 毎朝のウオーキングで考えるという富山県氷見市の団体職員大石久義さん(66)。
 四尺玉を制作中の職人に目を付けたヤクザのいちゃもんとかけて、近代漫才の祖とされる人ととく。その心は、花火師あっちゃ来い(花菱アチャコ)
 「いいっすね、ちょっと強引なところ」と選評。大石さんから語彙力を高める方法を問われて「謎かけは大衆性だと思う。あまり専門的な言葉は使い道がない。要はスポーツ新聞に書かれていることを押さえると、ちょうど大衆性に通じるのではないかな。発表する時にみんなが分かってくれるレベルがいい」。
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 神奈川県大和市のフリーター、ストロベリーおおくぼさん(27)は、あこがれのねづっちに「弟子入りさせてください」と直訴。ただ「芸人ではなく、言葉を扱う仕事に就きたい」との説明に、「芸人になる気がないなら新聞投稿で交流したらどうかな」と答えて一件落着。
 花火とかけて、小舟を漕(こ)いでいる最中に浸水アクシデントととく。その心は、導火線と火薬(どうかせんと、カヤック)
 「二カ所がけ、ちょっと強引で僕の好み」と評されても、声が沈みがちのおおくぼさん。理由を尋ねると「今日を楽しみにしすぎて、三時間ぐらいしか寝られなかったんです」と明かして大笑い。「そっか、いま眠くてしようがないんだ(笑)。じゃ、どうする、電話切って寝る?」と突っ込むと「いやいやいや、もったいないです」。ならばもう一作!
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 妖怪とかけて、乳繰り合っている最中にインターホンととく。その心は、一反木綿(いったん揉(も)めん)
 「バカヤロー、てね、ははは(大笑い)。ねえ、この作品を読んだ瞬間に、お、いい作品が来たろう(鬼太郎)と思いました」
   ◇
 入選回数トップの葛飾区の無職ヨースケさん(70)は、その秘訣を「新聞、テレビを見ている時に思いつきます」と明かし、「昔から謎かけが大好き。古典的で有名な作品は空で言えるが、ねづっちさんの即興謎かけはまさに衝撃でした。これからもずっと日本でただ一人の即興謎かけ芸人として頑張ってほしい」とエールも。ねづっちは「ヨースケさんの作品を見てあきらめたと送ってこなくなった人が結構いる」と言うと、ヨースケさんは「大変申し訳ありません」とわびたが、ねづっちは「それだけ素晴らしいということ」。
 幽霊とかけて、急用で観賞を断念した新作映画ととく。その心は、未練(見れん)? 生きたかった死者かい(行きたかった試写会)
 「三カ所がけ、お見事。こういう正統派にヨースケさんがいる。でも最近、皆さんが凝った作品を送ってくるようになって、もっとくだらない作品でもいい。いろんなパターンの作品を選びたい」と入選のヒントを明かした。
 笑いの中、リモート道場はお開きとなった。
 このほかの参加者と作品は次の通り(敬称略)。
 ◇新潟県村上市、会社員ハンチングかとう(52)
 花火大会とかけて、失敗の責任を追及されるととく。その心は、尺に触る(癪(しゃく)に障る)者もいれば点火(転嫁)する者もいます
 ◇名古屋市西区、高校三年加藤輝(17)
 おばけとかけて、世界地図ととく。その心は、そこに井戸(緯度)があるでしょう
 この日の【最優秀賞】ハンチングかとう【特別賞】志築修、大石久義

こんな感じで収録を行いました

◆<お手本>ととのいました!

 花火大会とかけて、巨人のリリーフがフライで打ち取るととく。その心は、鍵屋(鍵谷)で打ち上げ、見事な玉屋(球や)
 おばけとかけて、アンチエイジングに夢中な人ととく。その心は、お岩(老いは)怖い
※謎かけ大募集! 郵便番号、住所、氏名、年齢、職業、電話番号を明記し、はがきは〒100 8525 東京新聞放送芸能部「ねづっちの謎かけ道場」係、ファクスは03・3595・6929、Eメールは hougei-t@tokyo-np.co.jpへ。ペンネームも歓迎ですが、氏名もお忘れなく。
 次週は通常版の謎かけ道場です。投稿お待ちしております。

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