「レッドブル」創業者孫のひき逃げ容疑、訴追せず 「富裕層に甘い」と市民は怒り

2020年7月29日 13時49分

ボラユット・ユーウィッタヤー容疑者=AP

 【バンコク=岩崎健太朗】タイ発祥の清涼飲料「レッドブル」創業者の孫で、二〇一二年のひき逃げ事件で国際手配されたボラユット・ユーウィッタヤー容疑者(38)に対し、タイ司法当局は訴追取り下げを決定した。市民からは「富裕層に甘い二重基準だ」「タイ社会を象徴する事例」と怒りの声が広がっている。

◆高級車にはねられて警官死亡

 地元メディアによると、ボラユット容疑者は、高級車を運転中にバイクの警官をはねて死亡させ、そのまま逃走。飲酒や速度超過の疑いもあったが、再三の出頭要請に応じず、自家用機で世界各地を逃げ回り、国際手配されていた。
 検察は訴追取り下げの理由として、被害者側に過失があったとの新たな目撃情報が出てきたと説明。しかし、容疑者の一族が新型コロナ対策で政府に巨額の寄付をしたことなどから、見返りとの臆測も広がった。
 政府報道官は二十七日、「首相は市民の疑念に応えるために、調査を命じた」とプラユット首相の関与を否定した。

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