武芸の腕前競った先人たち 土浦市立博物館で収蔵品展 市制施行80年記念

2020年7月30日 07時39分

「鍾馗」の五月人形や絵について解説する木塚久仁子副館長=土浦市立博物館で

 土浦市制施行八十年を記念し、江戸時代の土浦藩で武芸の腕前を競い合った人々にスポットを当てる収蔵品展「先人たちのうでくらべ」が市立博物館(同市中央一)で始まった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、地域で流行病から身を守るために受け継がれてきた習俗を紹介するミニ展示「病魔退散!」も、急きょ同時開催している。(宮尾幹成)
 「先人たちのうでくらべ」は、火縄銃や弓などの武具や当時の文書など約三十点を出展。「通し矢」と呼ばれる弓術の達人として名をはせた土浦藩士・西川平次郎関連の史料は、富岡八幡宮(東京都江東区)の隣にあった「江戸三十三間堂」で開かれた大会での活躍ぶりなどを伝える。
 土浦藩に仕えた関家が全国の大名や藩士らに指南した射撃術「関流砲術」や、力自慢の男たちが「力石(ちからいし)」と呼ばれる大きな石を持ち上げて腕っぷしを競い、寺社に奉納した風習も紹介する。
 「病魔退散!」では、武者人形を村境に立てたり、川に流したりして疫病を追い払った「人形送り」や、中国で疫病を鎮める神として信仰された「鍾馗(しょうき)」などについて解説。土浦の材木商が、長男の端午の節句に調えたという鍾馗のいかめしい五月人形などが、来館者の目を引く。
 木塚久仁子副館長は「病魔退散を願って行動した昔の人たちの姿を見てもらえれば」と話す。
 このほか、「戦争の記憶を語る」と題したパネル展示も。館が二〇一五〜一七年度に、土浦の人々の戦争体験を聞き取ってまとめた報告書「土浦の人と暮らしの戦中・戦後」の一部を抜粋し、関連する写真とともに掲示している。
 いずれの展示も八月二十三日まで。月曜(祝日の場合は翌日)閉館。入館料は一般百五円、小中高校生五十円。問い合わせは館=電029(824)2928=へ。

関連キーワード

PR情報

茨城の最新ニュース

記事一覧