写実的な植物 擬人的な動物 宇都宮拠点に活動の版画家・川上澄生の作品紹介 鹿沼

2020年7月30日 07時45分

川上澄生が力を注いだ「観兵式」の作品も展示されている=鹿沼市で

 宇都宮を拠点に創作活動を続けた版画家川上澄生(1895〜1972年)が、生き物を題材に取り上げた作品を紹介する企画展「川上澄生のいきもの図鑑展」が、鹿沼市の市立川上澄生美術館で開かれている。写実的な植物、擬人的でユーモラスな表情の動物、伝説上の生き物など、多様な側面から描かれた61点を展示している。9月27日まで。(原田拓哉)
 「身近な動物・植物」のコーナーでは、馬をテーマにした三点が興味深い。作品によって、馬の疾走感や、力強さなどが伝わってくる。特に「観兵式」は、販売のために創作された作品で、澄生が力を注いだ一点という。
 「イソップものがたり」のコーナーでは、菊池侃(すなお)の「イソップものがたり」に描いた挿絵が並ぶ。出版当時の挿絵は、色がなかったが、澄生が晩年、筆やはけで色を付けた。「ウサギとカメ」など代表的な物語から、あまりなじみがない物語まで、さまざまな物語が絵で楽しめる。
 「伝説・空想のなかのいきもの」では、一角獣やマーメイドなど、子どもの好きな生き物たちが題材になっている。
 それぞれの作品には、小学校低学年でも楽しめるように、平易な解説文が付けられている。
 相沢美貴学芸員は「子どもと一緒に、家族連れなどが楽しめるように展示を工夫した。小さいころから、作品に関心をもってもらえたら」と期待している。原則月曜休館。入館料は一般三百円、高校・大学生二百円、小・中学生百円。

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