ドイツに不満のトランプ大統領の意向? 駐留米軍を縮小、米欧州軍司令部も移転 

2020年7月30日 10時45分
 【ワシントン=金杉貴雄】エスパー米国防長官は29日、ドイツ駐留米軍を約1万2000人削減し、約2万4000人に縮小すると発表した。欧州内に再配置する約5600人を除く約6400人は米国に撤収。米欧州軍の司令部もドイツから北大西洋条約機構(NATO)本部のあるベルギーに移転する。同盟関係の弱体化とロシアへの抑止力低下に懸念の声が出ている。
 ドイツ駐留米軍削減は、NATOの国防支出目標を達成していないドイツに不満を募らせるトランプ大統領の意向とみられる。
 トランプ氏は同日、記者団に「ドイツは義務を果たしていない。金を払っていないから、米軍を縮小する。米国は貿易と軍事の両方で長年利用されてきた」と主張した。
 一方、エスパー氏は同日の記者会見で、今回の計画で「抑止力を高め、NATOを強固にして同盟国を安心させる」と強調した。米軍の再配置先は、イタリアやポーランドなどを想定している。
 ドイツ駐留米軍の削減は当初、9500人と発表されていた。11月の大統領選でトランプ氏と争う民主党のバイデン前副大統領陣営は、バイデン氏が大統領に就任すれば決定を見直すとしている。

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