初の女性候補か、米大統領選を占う副大統領選び 民主バイデン氏、8月第1週に発表

2020年7月31日 05時50分

 【ワシントン=金杉貴雄】11月の米大統領選に向け、共和党現職のトランプ大統領(74)に支持率でリードする民主党のバイデン前副大統領(77)は「8月第1週」に副大統領候補を発表する。既に女性を選ぶと明言。バイデン氏が勝利すれば初の女性副大統領となるだけでなく、将来の大統領の有力候補に躍り出るため、その重要性が増している。
 「バイデン氏が勝てば、ランニングメイト(伴走者)は現代米国史で最も重要な副大統領になるかもしれない」。米誌アトランティックはこう指摘した。
 新型コロナウイルス対応などで批判されるトランプ氏に対し現時点で優勢とされるバイデン氏。副大統領候補が重要なのはその年齢のためだ。大統領に当選すれば就任時に78歳。健康面の不安はぬぐえず、副大統領の役割は重くなる。
 大統領が在任中に病気で死去し副大統領が昇格したケースは4例ある。80代間近のバイデン氏は当選しても「1期のみ」となる可能性もある。その時、「実績を積んだ女性副大統領」は有力な後継候補になる。
 バイデン氏は「大統領になる準備ができている女性は数多くいる」と説明し、自らが選ぶ女性副大統領候補は将来の大統領候補になることを明確にしている。
 白人保守層の支持が中心のトランプ氏と戦う上でも人選は重要だ。人種差別への抗議運動が全米に広がる中、非白人の選定を求める声も強まる。バイデン氏も「多様性を反映させる」と強調し、最終選考に4人の黒人が含まれているとも明かしている。
 本命視されるのが、黒人の父とインド系の母を持つハリス上院議員(55)。穏健派だがリベラルな政策も訴える。ライス元大統領補佐官(55)は、オバマ政権でバイデン氏と働いた。黒人ではボトムズ・アトランタ市長(50)の名前も挙がる。
 白人ではサンダース上院議員を支持していた左派からの支持を得るため、左派のウォーレン上院議員(71)を推す声も根強くある。
 アジア系では母親がタイ人のダックワース上院議員(52)。中南米系のルハングリシャム・ニューメキシコ州知事(60)も検討されている。
 過去には副大統領候補選びで支持を落としたケースもあり、バイデン氏は人選に慎重を期しているとみられる。

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