<くらしの中から考える> 昆虫採集(みんなの声)

2020年7月31日 07時35分
 多くの子どもが経験する夏の風物詩「昆虫採集」。虫を捕まえたり、育てたりすることの意義について伝えた三日の記事に、各地の子どもたちから多くの投稿が寄せられました。昆虫と触れ合う楽しさ、死なせてしまうことへの罪悪感…。身近にいる小さな命を巡り、みんなさまざまな思いを抱いているようです。その一部を紹介します。
 岐阜県瑞浪市の陶小学校からは六年生九人が投稿。クワガタの飼育経験があるという小木曽蒼太君(11)は「習性が観察できて楽しかった」と喜びをつづった。「どんな習性があるのか、どのような育ち方をするのかを調べ、知識を広げることができる」と実感。渋川優月さん(11)も「採集した昆虫を大切に飼育することで、命の尊さと、自然を学ぶことができる。命を考えるきっかけになる」と肯定的だ。
 一方、加藤隆仁君(11)は、かつて飼っていたカブトムシが死んでしまい、「とっても悲しい思いをしました」と明かし、「虫かごに閉じ込めるのは人間が虫の自由を奪っている。捕まえない方がいい」と書いた。山本果凛さん(11)は「反対」ときっぱり。「一匹一匹、一つの大切な命を持っている。むやみに捕まえて、たった一つの命をむだにしてほしくない」と思いを込めた。
 二瓶崇音君(12)は、昆虫採集には「賛成」としながらも、害虫のゴキブリも同じ命だとして「ゴキブリは何もしていなくても殺す。他の虫は死んだらかわいそうというのは矛盾している」と指摘した。
 三重県松阪市の小学五年、武藤暖人君(10)は、飼っていたカマキリが脱皮の失敗で羽がだめになったといい、「獲物を捕まえるのが下手だったので、捕まえるのを手伝っていました。カマキリのおかげで自然の中で生きていくことは大変なんだなと知ることができました」と振り返った。
 さいたま市の小学三年、岩瀬瑞生君(8つ)は「自分でつかまえた虫はかわいくて、死んでしまうと悲しくてお墓に埋めてあげました」と記した。
 学校でカマキリを飼っていたという愛知県日進市の小学五年、深谷帆花さん(11)は「大事に飼っても、死んでしまったので、何がいけなかったのか、どうしたらもっと長く生きたか考えました」と、昆虫の死を通して命と向き合った体験を寄せた。

◆幼心に「死」感じ取る

 子どものころ、昆虫が好きで、よく捕まえて飼っていました。でも、その虫が死んで動かなくなると、途端に触るのが怖くなりました。理由は今も分かりませんが、何となく、生きているときと全く違うものになった気がしたのです。幼心に死というものを感じ取り、無意識に遠ざけてしまっていたのかもしれません。 (河郷丈史)
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