野党4党、臨時国会召集の要求書を衆院議長に提出 安倍首相にコロナ対策の説明責任求める
2020年7月31日 10時56分
立憲民主、国民民主、共産、社民の4党と無所属議員の有志は31日、憲法53条に基づき臨時国会の召集を求める要求書を、大島理森衆院議長に提出した。
新型コロナウイルス感染症の再拡大や相次ぐ豪雨災害を受け、野党は、安倍晋三首相に国会審議の場で説明責任を果たすよう再三呼び掛けてきた。しかし首相は、閉会中審査への出席を拒み、通常国会閉会翌日の6月18日を最後に、記者会見も開いていない。
53条は衆参両院いずれかの総議員の4分の1以上の要求があれば、内閣が臨時国会の召集を決定しなければならないと定めている。だが、いつまでに召集するかの定めはない。実際に国会を開くかどうかは政権の意向が影響し、要求に応じなかった事例もある。
第2次安倍政権の発足以降、野党は2015年と17年、憲法に基づき臨時国会の召集を要求した。政府は15年10月の召集要求に応じず、17年6月の要求には、9月28日に臨時国会を開き、首相はその日に衆院を解散した。
立民の安住淳国対委員長は要求書の提出後、「首相がこのまま説明責任を果たさないのなら、安倍政権はコロナ対策を放棄したと断じざるを得ない」と記者団に語った。
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