東京都の感染者、増える家庭内

2020年8月1日 23時27分

◆7月中旬から連日の2桁

 東京都では1日、新型コロナウイルス感染の新規報告者数が472人となり、3日連続で過去最多を更新した。感染経路が判明している人では家庭内感染が50人で最も多く、接待を伴う飲食店など「夜の繁華街」関連を大きく上回った。1つの家庭で複数の感染が判明するケースもあったという。
 都内の最近の感染者は、7月上旬ごろまで「夜の繁華街」関連が目立っていたが、同月中旬ごろから会食とともに家庭内での感染判明が増加。連日2桁の感染が確認されるようになっていた。
 都によると、1日の家庭内感染が50人以上となるのは珍しい。この日の報告には、子どもから同居の親や兄弟など5人が感染した例や、10歳未満の子ども3人が父親から感染した例などが含まれていたという。都は「家庭では感染防止がおろそかになりがち。体調が悪ければ早めに医療機関を受診するなどしてほしい」としている。
 7月23日からの4連休で旅行や飲み会などで外出していた人も多く、感染者増加の一因とみられるという。

◆感染経路不明は6割超 封じ込め困難の可能性

 また、東京都が1日発表した新規感染報告者数472人のうち、感染経路不明の人の割合は6割超に上った。緊急事態宣言中の4月とほぼ同水準に達しており、感染の封じ込めが困難となっている可能性がある。
 都によると、472人のうち感染経路が判明している人は167人。全体の65%にあたる305人は、この日の保健所の調査では感染者との濃厚接触など経路が判明しなかった。
 感染者が判明した場合、それ以上の拡大を防ぐために保健所が陽性者から行動歴を聞き取り、感染した経路を調査している。ところが最近の感染者数増加で保健所の業務が逼迫し、調査や報告が遅れるケースが増えているという。
 感染経路不明者の割合は4月の緊急事態宣言下でも大きく上昇。感染者が200人を超えた4月中旬には、1週間平均で6割を超えた。その後、感染者の減少とともに一度は5割を切ったが、7月になって再び上昇し31日までの1週間平均は59%だった。
 感染経路不明者の数は市中に感染がどれくらい広がっているかを測る目安の一つとされ、感染状況を評価する都のモニタリング項目に採用されている。
 都は「感染者が増えれば、どうしても調査中の人が増えてしまう。土曜日で保健所の体制が縮小されていたことも影響しているのではないか」と説明する。 (岡本太)

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