<望 ~都の空から>平塚 「七夕」来年こそは

2020年8月2日 07時09分

東海道五十三次の7番目の宿場町として栄えた平塚市=神奈川県平塚市で、本社ヘリ「あさづる」から(木口慎子撮影)

 神奈川県南部の中央に位置する平塚市。眺望の良さで人気の高麗山(こまやま)公園、通称湘南平に登れば、県下一の米の生産量を誇る水田から市街地、洋々たる相模湾まで、平らかな風景が眼下に広がる。
 徳川家康が中原御殿を造営して鷹狩りや民情視察を行い、東海道五十三次の7番目の宿場町だった。明治から昭和にかけては軍需都市の色を濃くし、現在は市民が憩う総合公園を含む一帯に海軍火薬廠(しょう)があった。そして太平洋戦争末期の1945年7月、米軍の空襲で市街地は焦土と化した。
 戦後を象徴するのは、50年の復興まつりの後、51年に始まった七夕まつり。平塚駅北口の商店街を主舞台ににぎわいを高め、93年には5日間で史上最高の361万人が来場した。7月初旬、夏の訪れを告げる竹飾りに市民は心を躍らせてきた。
 70年目の今年、新型コロナウイルス感染症のため初めて中止に。「やっぱり平塚といえば七夕」。メイン会場の一角で育った市商店街連合会相談役の升水一義さん(80)は言う。「多くの人に来てもらい、喜んでもらうのが励み。来年の飾りをどうするか、考えなくてはね」 (吉岡潤)

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