コロナで閉店した浅草橋の駄菓子屋さんが復活 子どもの居場所に

2020年8月3日 13時45分

「まはろはな」を運営する鈴木美津枝さん(左)と娘の優さん=いずれも東京都台東区で

 東京都台東区の民家の駐車場(浅草橋4)に駄菓子店「まはろはな」が出店し、子どもたちの居場所としてにぎわっている。新型コロナウイルスの感染拡大により3月に店を閉じたが、復活を望む常連客の声に押され、6月から出張店舗で営業を再開した。(砂上麻子)
 「うまい棒、おいしいんだよ」「チョコ大福、買っていかなきゃ」。7月23日午後。JR浅草橋駅から徒歩5分の民家1階の駐車場に、30円前後の駄菓子を選ぶ子どもたちの明るい声が響いた。店主の鈴木美津枝さん(61)は「元気だった?」と声をかける。
 美津枝さんと長女の優さん(33)は2016年4月、同年2月に死去した美津枝さんの父親が住んでいた同区小島の民家で雑貨店を始めた。店名は「近所の人にお世話になったので、集まれる場所を」との思いがあり、「マハロ」(ありがとう)などのハワイ語を組み合わせた。やがて、店の一角に置いた駄菓子が、親子連れや小学生に人気になった。

駐車場で再開した「まはろはな」で駄菓子を買う子どもたち

 新型コロナで営業自粛の店が増えても、臨時休校で家に閉じこもりがちな子どもたちの休息の場として営業を継続。卒業式が中止になった小学6年生のために店で食事会も開いた。
 しかし、入店者数を制限したり、消毒を求めたりすることに、「子どもたちがストレスを感じる」と考え、3月末で閉店。残念がる子どもたちも多く、美津枝さんが「いつか再開を」と考えていたところ、屋根のある自宅駐車場を提供してくれる知人が現れた。以前の店から約650メートルしか離れておらず、月2回、木曜日に菓子ケースを並べて店を開くことにした。
 区内の中学1年生の相馬花音かのんさん(13)は小学生の時からの常連。「お菓子はコンビニやスーパーでも買えるけど、学校であったことを話せるのはここだけ。アットホームな感じが好き」と笑顔を浮かべた。
 美津枝さんは「コロナで規制も多くなっているが、子どもが息抜きできる場所になればうれしい」と話す。
 今月は6日と20日の午後1時半~5時に営業する。問い合わせは、まはろはな=電090(7717)6712=へ。

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