感染死者数は増、経済と支持率は減…トランプ氏にずしり3つの数字

2020年8月4日 06時00分

◆米大統領選まで3カ月 再選黄信号

 【ワシントン=岩田仲弘、白石亘】11月3日の米大統領選まであと3カ月となり、トランプ大統領を取り巻く環境が厳しさを増している。新型コロナウイルスの感染死者数は増え続け経済指標も低迷、それに伴い支持率も下がる―。自らに突き付けられた3つの数字が重くのしかかる。

7月31日、米南部フロリダ州で、新型コロナウイルスなどに関する討論会に参加するトランプ大統領=AP

◆死者数15万人突破

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、米国の感染死者数は15万人を超えた。1日当たりの死者では、4月半ばに約2700人を記録して以降、減少していたが、先月21日に1000人を超えて再び増加傾向にある。
 最近1週間の州別死者数の最多はテキサス(約2500人)、その次がフロリダ(約1200人)など、経済活動の再開を急いだ南部で目立つ。
 米政府対策チームのバークス調整官は2日、CNNテレビで「今、私たちが目の当たりにしているのは3月、4月の状況と違う」と指摘。「感染は地方と都市双方で、異常にまん延している」と危機感をあらわにした。

◆マイナスだらけの経済指標

 経済指標は総崩れの状況だ。4~6月期の経済成長率はマイナス32.9%(前期比年率)となり、記録が残る第二次大戦後の1947年以来、戦後最悪だった。マイナス幅はリーマン・ショック直後の2008年10~12月期のマイナス8.4%の実に約4倍に上る。
 都市封鎖で店舗などが休業に追い込まれ、経済に急ブレーキがかかったためで2000万人以上が仕事を失った。4月の失業率は前月から10ポイント以上跳ね上がり、戦後最悪の14.7%を記録。6月は11.1%に下がったが、依然として歴史的な高水準だ。大統領選の勝敗を左右する州とされる中西部ミシガンは14.8%、東部ペンシルベニアは13.0%と全米平均を上回る。
 経済の先行きについて、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は「ウイルス封じ込めに成功するかどうかに掛かっている」と強調。ただフロリダ、テキサスなど再び経済活動を制限する州が増え、「6月半ば以降、回復ペースが鈍化した」と懸念を示す。

◆危機寸前の7ポイント差

 米政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によると1日現在、全国規模の調査平均でトランプ氏の支持率は42%。民主党の候補指名が確実なバイデン前副大統領(49.4%)に約7ポイント差をつけられている。
 トランプ氏は、激戦州とされるフロリダでも6ポイント以上先行されている。さらに共和党の岩盤であるテキサスでも0.2ポイント差に迫られている。バージニア大政治センターのアナリスト、カイル・コンディク氏は「トランプ氏にとって(全国平均で)4~6ポイント差の劣勢なら挽回の余地があるが、8~10ポイント差になると勝利はかなり厳しい」とみている。

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