中国が香港に防疫支援チーム派遣 「直接介入」に警戒感も 

2020年8月4日 05時50分
 【北京=中沢穣】香港で感染拡大する新型コロナウイルスに対応するため、中国政府の支援チームが2日、香港に入った。中国各地で行った徹底的なPCR検査や臨時医療施設での隔離などを実施し、香港市民の対中感情を好転させる狙いとみられる。一方、防疫分野でも中国政府が直接介入することに、香港市民には警戒感も出ている。
 香港政府の発表によると、香港では7月8~30日の間に1852人の感染が確認された。過去半年間の合計約1300人よりも約4割多い。医療資源の不足などに対応するため、中国政府は、PCR検査と臨時医療施設の支援チームをそれぞれ派遣することを決め、2日には前者の先遣隊7人が香港に到着した。
 共産党機関紙、人民日報(電子版)は3日、「香港にとって中央政府が最も頼れる存在であることを歴史がすでに、そしてこれからも証明する」と評論した。
 香港政府の報道官は2日、支援チームの派遣に「心からの感謝」を表明するとともに、中国政府の支援が香港政府の要請に基づいていることを強調した。一方、支援チームがPCR検査の際に採取した検体を大陸に送ってDNA検査も行うのではとの疑念に対し、報道官は「故意にばらまかれたデマだ」と反論した。

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