子どものマスク「常時着用」見直しへ 文科省、熱中症対策を優先

2020年8月5日 05時50分

 新型コロナウイルスの感染防止のために学校で生徒や児童が着用するマスクを巡り、文部科学省は「基本的に常時着用」とする指針を見直し、状況に応じて取り外すよう促す方針を固めた。近く新たな指針を全国の教育委員会に通知する。夏休みを短縮して授業を行う学校が多い中、マスク着用による体調悪化が懸念され、熱中症対策を優先するよう周知する。(坂田奈央)
 文科省は6月に作成した「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」を改訂する。マスクについて「基本的には常時着用」との文言を外し、代わりに「身体的距離が取れない場合は着用」とする。取り外すかどうかの判断材料として暑さ指数などを明示し、学校現場が生徒や児童への指導をしやすくする。
 現在のマニュアルでも「熱中症などが発生する可能性が高いと判断した場合はマスクを外して」と記載していたが、柔軟な着脱が浸透せず、子どもが常時マスクを着用していることを心配する声が上がっていた。
 7月の参院予算委員会では国民民主党の伊藤孝恵氏がマスクに関して「文科省が『体育などを除いて基本的には常時着用』としているため、学校現場も子どもたちも忠実に守っている」と指摘。熱中症への対策を強調するよう求めていた。
 環境省によると、最高気温が30度以上の真夏日には、熱中症の発生件数が増える傾向にある。日本スポーツ振興センター(東京)の調査では、2019年度の小中学校での熱中症の発生件数は2600件に上った。

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