<つなぐ 戦後75年>原爆被害を像や絵で 「原爆と人間展」大宮で9日まで

2020年8月5日 07時14分

武田さんの作品「水ヲクダサイ」=いずれも大宮図書館で

 広島・長崎の原爆の被害や恐ろしさを伝える「原爆と人間展」(同展実行委員会主催)が四日、さいたま市大宮区の大宮図書館展示スペースで始まった。九日まで。
 旧大宮市の市民団体や有志が「原水爆の被害を日本人として後世に伝えたい」と始め、今年で二十四回目を数える。新型コロナウイルスの影響で、例年行う講演や読み聞かせなどのイベントは中止となったが、展示だけは続けたいと消毒液などを備え開催を決めた。
 今年は、北海道小樽市出身の造形作家で、鳩山町の工房から戦争をテーマに鉄の像を世に送り出した武田美通(よしとう)さん(一九三五〜二〇一六年)の作品を初展示。「水ヲクダサイ」は、被爆者が水を求める様子を二本の手で表現した作品。このほか四作品で戦死者の無念や、生きる希望などを繊細に表している。

広島の高校生らが描いた被爆時の光景

 絵やパネルで原爆や核の恐ろしさを問う「原爆と人間」コーナーや、広島の高校生が被爆体験者から聞き取った話を絵で表現する「原爆の絵」など約百点も展示。実行委員長の星宏さん(77)は「『平和利用』の名であいまいに核を使っているのが現状だが、兵器の恐ろしさや、核と人類は共存できないことを特に若い世代に伝えたい」と話した。
 午前九時半〜午後五時。最終日は午後四時まで。入場無料。(前田朋子)

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