藤井棋聖は名物「肉うどん」注文 谷川九段、羽生九段も愛した王位戦定番メニュー

2020年8月5日 13時44分

◆第3局2日目の勝負メシ

 将棋の木村一基王位(47)に藤井聡太棋聖(18)が挑む第61期王位戦7番勝負(東京新聞主催)では、両対局者が注文する「将棋めし」にも注目が集まっている。王位戦の定宿、神戸市・有馬温泉の老舗旅館「中の坊瑞苑」で開かれている第3局。対局2日目の5日昼食に藤井棋聖が注文した「肉うどん」は、谷川浩司九段(58)や羽生善治九段(49)も愛好する逸品だ。羽生九段が注文すると勝率が高いことから「勝利を呼ぶメニュー」とも呼ばれた。

◆「裏メニュー」に脚光

王位戦第3局で藤井聡太棋聖が昼食に注文した「肉うどん膳」


 中の坊瑞苑は明治元(1868)年創業の老舗旅館。約40年前から王位戦の定宿として使われてきた。館内の和食レストラン「旬彩 猪名野いなの」で作られる肉うどんは、宿泊者限定のルームサービスとして提供している「裏メニュー」。気に入った谷川九段が何度も頼むようになり、王位戦の対局での定番メニューとなった。

◆2日連続の神戸牛

 うどんは地元の兵庫県産小麦「ふくほのか」を使用。だしはメジカ節、サバ節、ウルメ節の3種をブレンドした上品な味。その上に神戸牛の肩ロースが鎮座する。藤井棋聖が注文したのは、この肉うどんにてんぷらやご飯が付く「肉うどん膳」だ。1日目の昼食では「神戸牛すき鍋膳」を頼んでおり、神戸牛を連続で採用した。
 猪名野の中原正俊店長(53)は「今回の王位戦に合わせてテレビなどで紹介され、この数日は『食べられるんですか』という問い合わせが殺到している。予想以上の反響」と語る。実際に藤井棋聖が注文したことで「より注目が集まると思う。選んでいただいてありがたい」。同店では今後、期間限定の特別メニューとして「肉うどん膳」の提供を検討しているという。

◆木村王位は「少なめ」で

木村一基王位が選んだ玉子とじそば膳。注文通り、そばが少なめになっている


 一方の木村王位が選んだのは1日目が「うな重膳」、2日目が「玉子とじそば膳」。木村王位は「対局中、おなかがいっぱいだと眠くなる」と話しており、過去のタイトル戦では、昼食の注文がバナナとヨーグルトのみという例もある。今回も、いずれも「少なめ」での注文で、木村王位らしいセレクトといえる。

昼食休憩の後、対局が再開した。難解な中盤戦を迎えている

 第3局は2日目の昼食休憩の時点で、先手番の藤井棋聖が準備万端で攻めかかり、難解な勝負どころを迎えている。将棋めしで腹を満たした両対局者が、どのような激戦を繰り広げるか、注目が集まる。

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