笑顔の輪 増上寺で再開 みなと子ども食堂 拠点移転で4カ月ぶり

2020年8月6日 07時32分

増上寺で開かれた子ども食堂=港区で(同寺提供)

 徳川家と縁の深い増上寺(港区芝公園)で、子ども食堂が開かれた。同区大門のビルを拠点にNPO法人「みなと子ども食堂」が食事を提供してきたが、同ビルの解体で使用できなくなっていたところ、増上寺が会場の提供に応じた。同子ども食堂は、新型コロナウイルスの感染拡大で3月上旬から休止が続いており、約4カ月ぶりの開催となった。 (市川千晴)
 会場は、境内の多目的ホール「慈雲閣」。七月二十九日、感染対策のため利用者を二回に分け、計十三組二十六人に食事を提供した。高校生のボランティアが会場案内や配膳を手伝った。
 お供え物の果物などが「お福分け」として食卓に並び、増上寺の僧侶らがあいさつした後、全員で手を合わせて食事を頂いた。三歳の長女と参加した区内の女性事務員(29)は「コロナ禍が続く中で開いてくれて感謝している。普段以上に楽しく食事ができた」と笑顔を見せた。
 増上寺の赤羽海衆総務課長は「コロナ禍で、お土産用のクッキーが賞味期限を迎えそうになり、子ども食堂を通じて提供させてもらったことが縁でお付き合いが始まった。今後も月二回ほど開き、地域に貢献したい」と話した。
 同NPOの福崎聖子理事長は「『子ども食堂を開いてほしい』という利用者からの声があるが、南麻布にあるもう一つの子ども食堂も感染拡大防止のため、まだ再開できない。こうした中、地域の中心である増上寺で開催できることは心強い」と話した。

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