コロナの夏、光熱費カットするには 換気はエアコン消さずに

2020年8月6日 07時41分
 コロナ禍での外出控えやテレワークの推進、自炊が増えるなどして、支出が膨らみがちなのが光熱費。特に夏場はエアコンを使うため、電気代が気になっている家庭も多いだろう。快適さを損なわず、なるべく支出を抑えるポイントとは。 (河郷丈史)
 資源エネルギー庁によると、夏の昼間の電気の使用量が最も多いのがエアコンで、全体の58%。今年は新型コロナウイルスの感染防止のため、適度の換気が推奨されており、電気代がかさまないか気になるところだ。
 空調メーカーのダイキン工業(大阪市)によると、エアコンは電源を入れた直後に最も多くの電力を使う。同社が二〇一六年、夏の日中にエアコンをつけっぱなし(自動風量、設定温度二六度)にした場合と、三十分ごとに電源をつけたり消したりした場合の消費電力量を比べたところ、つけっぱなしの方が少なかった。
 広報担当の高木旭さん(31)は「一時間に五〜十分程度の換気であれば、つけっぱなしの方が電気代はお得になるのでは」と話す。
 エアコンのフィルターが汚れていると、むだな電力を使ってしまう。同社の調査では、フィルターを一年間掃除しないと、掃除した場合よりも消費電力量が25%も上昇。二週間に一度の掃除を勧める。

◆家計簿つける

 「元祖スーパー主婦」として知られる家事アドバイザーの山崎美津江さん(71)によると、家事や生活習慣を工夫することで、さまざまな光熱費を抑えることができる。前提として、まず家庭で使っている電気の使用量を把握。一、二週間からでもいいので電気のメーターを毎日見る。その上で、かかった費用を家計簿につける。山崎さんは「家計簿の数字に基づき、家族でできることを話し合うことが大事」と指摘する。

◆余熱使い調理

 山崎さんが勧める工夫の一つが、煮込み料理などをする際に一度煮立たせ、火を止めた後に鍋にかぶせる布製の「鍋帽子」。余熱で火を通すので光熱費を節約できる。共同研究してきた出版社の婦人之友社(東京)と読者の会「全国友の会」によると、煮込み料理の場合、火にかける時間が半分から四分の一に減ったという実験結果も。布や綿を使って自分で作ることもできるし、全国友の会が販売もしている。
 在宅勤務などで、以前よりも家族がそろう時間が多い場合、風呂に連続して入るのもいい。追いだきなどで余計なエネルギーを使わずに済む。日ごろから冷蔵庫の中身を整理し、欲しいものをすぐに取り出せるようにしておくと、開閉時の電力のロスを最小限に抑えられる。

◆プラン見直す

 ファイナンシャルプランナーの福田由美さん(51)=川崎市=は電気やガスの契約先、料金プランを見直すことを提案。電気をよく使う時間帯や使用量そのものが変われば、その家庭にとって最適なプランが変わっている可能性がある。「変更の手続きだけで済み、節約などに比べて負担も少ない」のもメリットだ。
 例えば、電力会社から来る請求書を二、三カ月分準備して、それを基にほかの事業者に見積もりを出してもらえば、乗り換えもスムーズだ。一度契約すると解約しづらいケースもあるので、契約を検討する際は、後で違約金が発生しないかなどの「やめやすさ」も含めてチェックしよう。
 家計の中で光熱費が上がっても、外出自粛などのライフスタイルの変化で、支出が減る項目も。福田さんは「光熱費だけにとらわれず、ほかに不要な支出がないか、コロナをきっかけに家計全体を見直してほしい」とアドバイスする。

関連キーワード

PR情報

ライフの最新ニュース

記事一覧