特別な夏 終わる 高校野球独自大会 ベスト4決まり閉幕

2020年8月6日 07時55分

勝利を喜ぶ水戸啓明ナイン=いずれもひたちなか市のひたちなか市民球場で

 新型コロナウイルスにより中止になった全国高校野球選手権県大会に代わる独自大会「二〇二〇年夏季茨城県高校野球大会」は五日、ノーブルホームスタジアム水戸(水戸市)とひたちなか市民球場(ひたちなか市)で準々決勝計4試合があった。今大会は雨天順延が続き、試合日程が消化できないことから、この日が最終日。4強には、土浦湖北(土浦市)、水戸啓明(水戸市)、明秀日立(日立市)、霞ケ浦(阿見町)が決まった。
 主催する県高校野球連盟によると、4校は記録上、「1位」となる。九月ごろに各校に表彰状と記念品を贈る。
 ひたちなか市民球場の第1試合の水戸啓明−水海道第二(常総市)は、水戸啓明の打線が1点を追う六回表につながり、勝ち越しに成功。八回にも1点を追加し、勝利を収めた。
 第2試合の霞ケ浦−水城(水戸市)は、霞ケ浦が水城打線を3安打に抑え込んだ。
 大会は七月十一日に開幕。土日祝日を中心に試合が実施され、当初は八月四日に決勝の予定だった。だが、長梅雨で雨天順延が続き、日程が消化できないことから、県高野連は七月二十六日、大会を8強決定で打ち切ることを決定。その後、4強までの実施に変更した。
 県高野連の榎戸努専務理事は「決勝までできなくて残念。だが、出場チームのほとんどは、3年生の出場を優先してくれたので、3年生にとっては区切りになったと思う。来年は通常通りの大会ができるような状況に戻ってほしい」と語った。 (松村真一郎)

先制の生還を果たした霞ケ浦の瀬川悠人選手(左)

◆勝利の喜びと、甲子園ない悔しさと

 新型コロナウイルスで甲子園出場という「高校球児の夢」がなくなり、代替として開催された今大会は長梅雨の影響も受け、決勝戦を実施できないという異例続きだった。4強に決まったチームの3年生からは勝利の喜びとともに、夢を閉ざされた複雑な気持ちが聞かれた。
 水戸啓明の大貫翔真主将は、8回1死一、三塁で右前適時打を放ち、追加点を加えた。「ベンチから『おまえが決めるところだぞ』と言われ、絶対に決めてやると思った」
 高校最後の試合を終え、込み上げる感情を抑えきれなかった。「最後に勝って終わることができてよかった。大会を開催してくれた関係者やこれまで支えてくれた家族など、いろんな人に感謝したい」と目頭を押さえた。
 霞ケ浦の先発、山本雄大投手は、相手に二塁を踏ませない完封勝利。「試合を重ねるごとにチームがまとまり、最後も勝ててよかった」と話した。
 一方で、昨夏の甲子園大会で2番手で登板し、今年も出場を目指して練習に打ち込んできた。
 「甲子園大会がないのは正直悔しい。ただ、過去は変えられないので、今大会では先のことを考えなければならないと学んだ」
 大学に進学し、さらなる成長を経て、プロを目指すという。 (松村真一郎)

関連キーワード

PR情報

茨城の最新ニュース

記事一覧