温暖化対策活動、就職後も続けたい! 環境問題に熱心な企業と学生をつなぐ「エシカル就活」始動

2020年8月6日 13時45分

アレスグッドのメンバーと、エシカル就活の展望を語る勝見仁泰さん(右)=東京都千代田区の日比谷公園で

 環境問題に取り組んできた大学生や大学院生が、地球温暖化対策などに熱心な企業と学生を引き合わせようと、新たな取り組みを始める。その名も「エシカル就活」。新型コロナウイルス禍で企業が採用を渋り始める逆風の中、仕事をしながら社会問題の解決に挑む流れをつくろうと動きだした。 (福岡範行)
 エシカル就活という聞き慣れない言葉は、地球環境などに配慮した就職活動を指す造語だ。エシカルは英語で「倫理的」「道徳的」という意味。環境に優しい食品などを買うのをエシカル消費と呼んだりする。
 今回きっかけとなったのは、2月に東京・渋谷で3日間にわたって開かれた「学生気候危機サミット」。全国から集まった高校生や大学生ら100人の中に就活中の参加者もおり、「温暖化対策の活動を就職後に続けるのは難しい」という共通した悩みが話題になった。
 「問題解決に向けた熱量が、就活で下がってしまうのはもやもやする。学生時代の活動をキャリア選択でも生かしたい」。サミットに参加した高千穂大4年勝見仁泰きみひろさん(21)=神奈川県鎌倉市=はそう考え、仲間4人とともに合同企業説明会を開き、企業と学生をつなごうと計画を立てた。
 サミットに協力してくれた企業など約10社に声をかけ、5月上旬の開催に向けて準備を進めていたが、新型コロナが壁となる。企業から「新卒を採るか分からなくなった」と連絡があり、断念を余儀なくされた。

エシカル就活のイベントを告知する「アレスグッド」のインスタグラムの投稿

 それでも諦めなかった。仲間も増え、6人でグループ「Allesgoodアレスグッド」を結成。来年1~3月、就活生延べ1000人と企業50社が参加するオンラインの説明会を開くという新たな計画を立て、企業への呼びかけを始めた。「いいですねと言ってくれる企業もある」と手応えを感じている。
 勝見さんは「社会問題に取り組む学生は、能動的でバイタリティーがある。女性や障害者などの課題に取り組む学生団体ともコラボし、活動を広げたい」と力強い。社会問題の解決に具体的に取り組む企業ばかりの合同説明会を開き、就活生1万人が利用する取り組みにする―。5年以内に実現するのが目標だ。
 9日午後2時、船出となるイベントをオンラインのビデオ会議形式で開く。再生可能エネルギーの電力会社など4社が自社のPRをし、環境問題への取り組みなどを軸に企業選びをした新入社員の女性が体験を語る。定員150人(先着順、無料)で、残りは約50人分。応募は、アレスグッドのインスタグラムアカウントの応募フォームから。

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