<高校野球2020夏>県独自大会が開幕 プレーも感染予防も全力

2020年8月9日 07時24分

コロナ対策で異例の雰囲気の中、開幕した県独自大会で全力プレーをみせる選手たち

 新型コロナウイルスの影響で中止となった全国高校野球選手権埼玉大会に代わる独自の「夏季県高校野球大会」が8日、開幕した。感染防止対策として開会式は行わず、来場者を野球部員と3年生の保護者らに限定するなど、異例の雰囲気の中、球児たちは全力でプレー。野球ができることに感謝し、楽しんだ。(飯田樹与)
 159校・147チームが出場する。大会は東西南北の4地区に分かれてトーナメント形式で各地区の優勝校を決め、その4校でメットライフドーム(所沢市)で準決勝と決勝を行う。この日は9会場で24試合が行われた。
 越谷市の市民球場では、保護者やチームメートはマスクを着けて間隔を空けて座り、大声援に代わって拍手で選手を鼓舞した。各チームは試合を終えると、ベンチや手すりなどを消毒した。次戦のチームは前のチームがベンチから出てから入れ替わる形で入場し、できるだけ接触や密集を避けるようにしていた。

ベンチを消毒する選手たち=いずれも越谷市民球場で

 対策は監督や選手のインタビューの場にも。洗濯挟みで透明シートを止めた間仕切りは春日部工業高校建築科の教員のお手製で、選手らは間仕切り越しに報道陣の質問に答えた。
 幸手桜・三郷・栗橋北彩の3校連合チームに27−0で勝利した白岡の佐藤隼太主将(3年)は「代替大会を信じてやるしかない」と、夏の甲子園大会の中止が決まり学校も休校となる中、ストレッチや体力トレーニングを続けたという。迎えた今大会。「感謝の気持ちを持ち、頑張ろうとなった。一戦一戦勝つことが目標」と次戦を見据えた。

◆最後の夏、楽しかった 栗橋北彩など3校連合チーム 唯一の3年・小松主将

 幸手桜・三郷・栗橋北彩の3校連合チームで唯一の3年生としてチームを率いた投手の小松春稀主将(栗橋北彩)。白岡にコールド負けを喫したが、「楽しかった」と晴れやかに笑った。

最後まで笑顔を絶やさずプレーした3校連合チームの小松主将(右)

 例年であれば六月上旬に連合チームが組まれ、合同練習を繰り返す。しかし、新型コロナウイルスの影響で学校は五月末まで休校に。合同練習ができたのは七月下旬になってからだ。練習試合を含めて五回だけの練習は、守備のベースカバーに重点を置いた。
 試合では猛打を浴びたが「いくら打たれても楽しかった。次はどこに投げようかなって」。コロナに貴重な時間を奪われてきたが、この日は、ひたすら野球を楽しんだ。「先輩なら大丈夫」。後輩たちの支えもあり、最後まで投げきり、最後の夏を終えた。

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