高校生らが地元の「原爆の火」訪れ平和を考える 感染拡大で被爆地行けず

2020年8月10日 05時50分

「広島・長崎の火」のモニュメントの前で話を聞く高校生ら

 長崎原爆の日にあたる9日、平和学習に取り組んでいる東京都内の高校生たちが台東区の上野東照宮に設置されているモニュメント「広島・長崎の火」を訪れ、原爆の悲惨さや核廃絶運動について学んだ。
 学校の枠を超えて平和を学ぶサークル「東京高校生平和ゼミナール」が企画し、16人が参加した。例年は8月6、9日前後に広島、長崎へ平和学習旅行に行くが、今年は新型コロナウイルス感染拡大で、地元での学習会に変更した。
 モニュメントの前で、元高校教諭の沖村民雄さん(72)が30年前に「広島・長崎の火」が上野にともされるようになった経緯や、来年3月に福島県楢葉町に移設されることなどを説明。原爆投下の時間には全員で黙とうし「核兵器をなくすために何ができるか考えてほしい」と呼びかけた。
 都立工芸高2年の沖聡太郎さん(16)は「長年、原爆の火が受け継がれてきたのは素晴らしいことだと思った。平和について友人たちにも話して興味を持ってもらいたい」と話した。
 高校生たちは上野公園内の母子像「時忘れじの塔」も訪れ、10万人以上が亡くなった東京大空襲の被害について学び、犠牲者に思いを寄せた。(木谷孝洋)

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