町おこし 重機に描く グラフィティアート 車体に伊豆の海など表現

2020年8月11日 08時05分

グラフィティアートが施されるショベルカー=伊東市吉田で

 スプレーを使って壁面などに描く「グラフィティアート」で町おこしを−。そんな長年の思いを形にしようと、伊東市の建設会社「新光重機土木」が、グラフィティアーティストの協力の下、装飾した重機を十一日から国道135号沿いの同社資材置き場で展示する。将来的には、閉鎖された公共施設などを活用して自由に創作活動できるような場を作り、作家や観光客を呼び込む構想を描いている。(山中正義)
 六日、同市吉田の作業場。ショベルカーがスプレーやアクリル絵の具でカラフルに色づいていく。東京を拠点に活動するグラフィティアーティスト・Number−D(ナンバーディー)さんが汗をかきながら作業していた。Dさんは昨年、東京都内にオープンしたポケモンセンターシブヤの壁画を手掛けるなどして活躍する作家だ。
 重機を装飾する企画は、同社の小林寿幸社長が発案した。以前から国内外の壁面などに描かれた絵を見て、「いたずらではなく、合法的に描ける場所があってもいい」と感じていた。ハワイなどには、壁画を求めて観光客が訪れる人気スポットもあり、地域活性化の一助にもなる。
 コロナ禍で社内で過ごす時間が増える中で思いが強まり、夢を実現するための第一弾として重機の装飾を思い立った。面識はなかったが、Dさんにメールで趣旨を伝えたところ、賛同してもらい、実現した。
 ショベルカーの車体には、図形を組み合わせて表現した伊豆の海や、重機内の配線などをモチーフにした独創的な絵が描かれた。「重機に描くのは初めてで楽しみながらやっている。見た人がアートに興味を持ってくれたらうれしい」とDさん。小林社長は「仕組みさえできれば絵だけでも人は集められる。まずはグラフィティを知ってほしい」と話す。作品は八月いっぱい展示する予定だ。

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