<新型コロナ>温かご飯で「お疲れさま」 医療従事者に無償提供 葛飾・東部地域病院

2020年8月13日 07時12分

キッチンカーで提供された弁当を受け取る医療従事者=葛飾区で

 新型コロナウイルスの感染収束が見えない中、一線で奮闘する医療従事者に感謝の気持ちを伝えようと、キッチンカーで温かいご飯をふるまう取り組みが続いている。食事は無償で、資金はインターネットなどで募る。忙しい医師や看護師らの励みになっており、在宅勤務の拡大で減収が続くキッチンカー事業者にとっても貴重な機会だ。
 葛飾区の東部地域病院敷地内に、インドカレー店のキッチンカーが止まっていた。インド人のラリット・モハンさんが車内で次々にナンを焼き上げ、店長の松田秀之さんがカレーとともに手際良く包む。
 二人が準備するのは同病院職員百人分の昼食だ。都病院協会の支援プロジェクトの一環で、食事は全て無料。コンビニ弁当などで済ませることが多い職員らにとって、出来たてのご飯は格別だ。看護師の堀川佑香里(ゆかり)さんは「普段は温かいご飯が食べられないのでありがたい」と喜んだ。
 東部地域病院は四月からコロナの患者を本格的に受け入れている。風評被害や感染不安で、当初は緊張が続いたという。奥みどり看護師長は「支援でエネルギーがもらえた。胸が熱くなる思いです」。
 プロジェクトは五月、始まった。資金はクラウドファンディングで募集。都内二十五病院にそれぞれ百食を提供するため三百万円の目標額を設定し、期限の六月末までに達成することができた。
 同協会の永井浩一事務局長は「食堂が閉鎖したりしてしまった病院もある。温かい食事で憩いのひとときを提供し、現場を支えたい」と話し、八月末まで支援を続ける予定だ。

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