千代田区長、混乱を謝罪 区議会、2週間ぶり正常化

2020年8月13日 07時13分

区議会本会議で謝罪の言葉を述べる石川雅己区長(手前)。後ろは小林孝也議長=千代田区で

 千代田区の石川雅己区長が十二日、区議会本会議に出席し、自らへの刑事告発の議決を「不信任」とみなして議会に通知した解散の取り消しと、事態が招いた混乱への謝罪を正式に表明した。七月二十八日に解散が通知されてから、区長や職員の欠席で空転していた議会は、二週間ぶりに正常化した。(浅田晃弘)
 本会議は、冒頭、区長に対し「解散通知による区政停滞の謝罪と円滑な議会審議への協力を求める決議」を全会一致で議決した。法的手続きを欠いた解散を執行停止とした東京地裁の決定を踏まえ、「区民と区議に謝罪し審議に協力すること」や、告発の発端となった区長のマンション購入問題を調査する百条委員会に「誠実に協力する」ことなどを求めた。
 石川区長は「区民並びに区民の代表である議員に多大なる心痛を掛けたことを深くおわび申し上げる」と謝罪。地裁の決定を「行政業務に停滞を許さないという強いメッセージ」と受け止めたと語り「議員の地位を有効にするために解散を取り消す決断をした」と説明した。百条委については「真摯(しんし)に誠実な対応をしていく」との姿勢を示した。
 議会には新型コロナ対策として全区民に一律十二万円を支給する補正予算案が提出されているが、区長の解散表明で審議がストップしていた。小林孝也議長は記者団に「審議に協力するという約束は守ってくれると思っている」との見方を示した。
 石川区長は、一般に販売されない「事業協力者住戸」と呼ばれるマンションを、優遇を受けて購入したとされる問題が、議会に設置された百条委員会で追及されている。

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