ウーバー労組「労災保険の適用拡大を」と厚労省に 配達中の事故31件

2020年8月13日 19時19分
 米配車大手ウーバー・テクノロジーズが日本で展開する食事宅配サービス「ウーバーイーツ」の配達員らでつくる労働組合は13日、厚生労働省を訪れ、労災保険の適用拡大を求める要望書を提出した。

自転車で東京都内を走る「ウーバーイーツ」の配達員=4月、東京都新宿区で

 労災保険は企業に雇われた人を対象に、企業側が保険料を負担する。配達員は法律上は個人事業主のため対象外だが、労組はウーバーのアプリを通して飲食店から配達を請け負う仕組みは雇われた労働者と似た働き方だと指摘。業務中に31件の事故が起きたことも確認しており、労働者の保護が不十分だと主張している。
 個人事業主でも、雇われた労働者と似た働き方をしている場合には特別加入制度があるが、個人タクシーの運転手や建設業の一人親方など一部の職種に限られる。個人事業主など企業と雇用契約を結ばずフリーランスで働く人が増える中、厚労省は特別加入の対象職種の拡大を検討している。
 ただ、要望書では「特別加入制度は保険料を個人事業主側が負担し、(加入するための)団体の整備も必要となりハードルがある」と指摘。特別加入の対象拡大で済ませるのではなく、ウーバーのような労働力を確保する企業側が保険料を負担する形で労災保険の適用を拡大することを求めた。 (山田晃史)

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