<新型コロナ>「生活苦しい」相談件数増加 立川のNPO法人

2020年8月14日 07時14分

「さんきゅうハウス」で話す支援者と利用者=いずれも立川市で

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、生活困窮者を支援する立川市のNPO法人「さんきゅうハウス」の対応件数が増えている。理事の吉田和雄さん(64)は「コロナの影響でホームレスの数が増えている」と危機感を口にする。困窮者への弁当の無料配布も実施しており、受け取る際、気軽に相談してほしいと呼び掛けている。 (竹谷直子)
 さんきゅうハウスは、路上生活者(ホームレス)らに声を掛け、生活保護申請や住居の確保につなげる活動をしている。五月からは毎週土曜に市内の活動拠点などで、弁当の無料配布と相談会を続けている。
 弁当は毎回、三十〜五十個を用意。受け取った生活保護受給者の男性(67)=立川市=は「お金がなく、普段はほとんどご飯を食べない。ありがたい」と話した。
 吉田さんらは日ごろから生活困窮者との信頼関係を築くため、夜の見回り活動などに取り組む。弁当の無料配布と相談会も、その一環として始めた。「弁当を介し、今まで話してくれなかった人が相談してくれるようになり、顔が見える関係ができてきた」と言う。
 さまざまな機会に受ける相談の件数は月に計二、三だったが、四月から増加傾向になり、月十件〜十五件で推移している。四十〜五十代で、住み込みで働いていた非正規労働者の雇い止めが目立つという。
 吉田さんは弁当配布と相談会について「ぎりぎりで生きている人が利用している。資金繰りは厳しいが、コロナで孤立しやすい状況でもあり、相談の窓口を絶やさないために続けたい」と語った。
 さんきゅうハウスは活動資金の寄付を募っている。振込先は郵便振替口座「さんきゅうハウス」(00190−2−306646)。問い合わせは吉田さん=電080(5088)3897=へ。

弁当を配布する「さんきゅうハウス」の吉田さん(右から2人目)

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