<つなぐ 戦後75年>成東駅爆破 犠牲者悼む 終戦2日前、米軍機攻撃で42人死亡

2020年8月14日 07時35分

慰霊碑に向かい献花する出席者=山武市のJR成東駅前広場で

 終戦の二日前、山武市の旧国鉄成東駅で米軍の攻撃を受けた貨車が爆発し、四十二人が死亡した事故から七十五年たった十三日、JR成東駅の慰霊碑前で献花式があった。松下浩明市長やJR東日本関係者ら約三十人が出席した。
 一九四五年八月十三日午前、駅に停車していた弾薬を積んだ貨車が、米軍機の機銃掃射を浴びて炎上した。鉄道職員十五人と将兵二十七人が消火作業に当たり、貨車を安全な場所に移動させようとしたところ、弾薬が爆発し全員が死亡した。犠牲者には十四歳を含め十代が九人いた。
 献花式は同社千葉支社が毎年開いており、十二回目。この日は、中川晴美支社長が「現在の平和は、先人の犠牲の上に成り立っている。心よりご冥福をお祈りします」とあいさつ。出席者が慰霊碑前に花を供え、爆発の起きた午前十一時五十八分に一分間の黙とうをささげた。
 出席した無職の小川公平さん(85)=山武市=は十歳だった事故発生時、駅から約三百メートル離れた路上にいた。「爆発の衝撃で砂ぼこりがおき、体ごと倒れた」と振り返る。犠牲者の中には当時の同級生の親もおり、感謝の気持ちを込めて献花したという。 (鈴木みのり)

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