<新型コロナ>感染ゼロ自治体減少 8市町村のみ「第1号なりたくない」

2020年8月14日 07時35分

携帯用の消毒液と予備のマスクを持ち歩く町民=長柄町で

 県内の新型コロナウイルスの感染者は八月七日〜十三日までの直近一週間で三百四人となり、前週(七月三十一日〜八月六日)の三百七十六人を下回ったが依然高い数字で推移。これまで感染者ゼロだった自治体で感染者が出るなど広がりを見せている。 (中谷秀樹)
 七月下旬以降、栄(同二十四日)、多古(同三十一日)、鴨川(八月四日)、白子(同五日)の各市町で初めて感染者を確認。さらに八月十三日、九十九里、大多喜両町でも初の感染者が出た。同十三日現在、県内五十四市町村で感染者ゼロは富津、いすみ、神崎、睦沢、長柄、御宿、鋸南、長生の八市町村となった。
 感染者ゼロの地域では、住民が感染防止に努める一方、重圧も抱いている。長柄町の主婦(37)は「町に感染者がいないことは知っている。(人口六千七百人の)狭い地域でうわさが広がるので町の第一号にはなりたくない」と打ち明ける。外出の際、携帯の消毒液や予備のマスクを持ち歩く。「子どもがよくマスクを落とすので予備は欠かさないし、車に乗る時も必ず消毒する」と話す。
 別の女性(69)は「毎朝、新聞でどの地域で感染者が増えたかチェックして、町の近くで出たら注意する」と語り、「感染者が出たら、町内ではすぐ特定されてしまうと思う」と風評被害を心配する。
 同町健康福祉課の担当者は、感染者がいない理由の一つとして「町内に鉄道が通っていないことが、人の流入の抑制につながっているのではないか」と推測。「感染者ゼロに越したことはないが、いつ出てもおかしくない。風評被害でなく、田舎の良い部分である助け合いで乗り越えられれば」と話した。同じくゼロの富津市の担当者は「感染者を早く見つけ、感染拡大を防ぐことが何より大切」と強調した。

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