「広報ぬまづ」転売やめて 裏表紙に「ラブライブ!」主人公 他県でもメルカリに出品例

2020年8月14日 07時56分

転売されている広報ぬまづ8月1日号

 沼津市の広報紙「広報ぬまづ」がインターネットで転売されている。市が舞台のアニメ「ラブライブ! サンシャイン!!」の主人公が裏表紙に載り、ファンをひきつけたとみられる。市は同アニメを観光振興に活用しているが、広報紙は非売品。硎谷(とぎや)明正副市長は「とても残念だ。転売や転売品の購入はやめてほしい」と訴える。 (渡辺陽太郎)
 転売されているのは八月一日号。市の夏を彩る「狩野川(かのがわ)花火大会」が新型コロナウイルスの影響で中止になったことを受け、主人公が「また、ここで会おうよ」とほほ笑んでいる。十三日現在、フリーマーケットアプリ「メルカリ」で、約二十品(販売済みを含む)が数百円〜千円超で出品されていた。
 同アニメは同市各所が登場、ファンが「巡礼」に訪れ観光客増につながっている。主人公らによるグループ「Aqours(アクア)」は二〇一七年から市のPR大使を務め、市によるとアクアが掲載された過去の広報紙の転売もあったという。
 広報紙は月二回、約八万三千部発行し、自治会を通じて各家庭に配布。残りを市役所や一部観光施設などに置く。広報課の担当者は「施設内の広報紙は市外の人が持っていっても構わない。市民に必要な情報を載せている。家庭に配布した分は自宅で見てほしい」と話す。

メルカリに出品されている「広報ぬまづ」=メルカリの画面から

 行政作成の広報の転売は他県でも起きている。宮崎市では一八年に男性デュオ「コブクロ」特集、青森県弘前市では昨年、バーチャル歌手初音ミクの派生キャラクターを掲載した広報がメルカリで転売された。両市は会員制交流サイト(SNS)などを通じ、転売をやめるよう訴えた。
 消費者庁によるとコンサートなど興行チケットの転売を禁じる法律はあるが、行政の広報は対象外でモラルの問題だという。メルカリ運営会社の担当者は取材に「禁止出品物ではないが今後、法やユーザー保護の観点でガイドラインの改定を随時行う」とコメントした。

市役所に置かれている広報ぬまづ8月1日号の表紙(右)と裏表紙(左)。人気のため「1人1部限り」にしている=沼津市役所で


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