<コロナ緊急事態>54店舗の美味 タクシーで 前橋「マエテク」特例措置で県内初

2020年5月1日 02時00分

記者会見した左から矢嶋会長、山本市長、関口さん=前橋市で

 新型コロナウイルス感染症の拡大で外出自粛要請が続く中、前橋市、前橋地区タクシー協議会、飲食店の持ち帰り情報を発信する「前橋街中テイクアウト(マエテク)」は三十日、市内で記者会見し、一日から料理をタクシーで配送するサービスを始めると発表した。乗客が減少するタクシー会社と、経営環境が悪化する飲食店が協力し、危機を脱しようと活路を見いだす。(市川勘太郎)
 市によると、国土交通省が二十一日、タクシーによる貨物運送を認めた特例措置を活用する県内初めての試み。マエテクに参加する店舗のうち五十四店が配送を希望した。タクシー協議会からは八社が参加。サービスは十三日までの予定だが、特例措置が延長すれば期間を延ばす予定。
 利用者は参加店に料理を電話注文し、店はタクシー会社に配送を依頼。店が配送手数料を払い、運転手は料理代を店に払って料理を運び、利用者は運転手に料理代と配送料を払う。
 配送料金は一回千五百円。このうち利用者と飲食店の配送負担額は各三百円で、前橋市が残る九百円を負担。利用は市内の在住・在勤者に限り、一回二千円以上で注文できる。配送エリアは市内のみで、配送時間は午前十一時~午後七時。
 協議会の矢嶋敏文会長によると、三月の乗客は前年同月比で35~40%減で、「自宅においしい昼食や夕食を届け力添えができたら」と抱負を語る。マエテク代表の関口主税(ちから)さん(38)によると、自身の飲食店は三月の売り上げが前年同月比で約五割減り、四月は八~九割減。「どん底だった。持ち帰りで盛り返し出前の要望も増えていたので、ありがたい。多くの人に料理を届けたい」と期待した。

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