<コロナ緊急事態>「Gメッセ」開業延期 キャンセル44件に

2020年4月28日 02時00分

厳しい稼働率の広大な展示ホール=高崎市で

 県が高崎市の高崎競馬場跡地に建設した大型集客施設「Gメッセ群馬」の開業が、当初の4月から5月以降に延期された。新型コロナウイルス感染症の拡大によるイベントなどの自粛が原因。今月10日現在、本年度の予約件数は148件で、キャンセルは44件に上る。ウイルスが逆風となり、前途多難なスタートになりそうだ。 (菅原洋)
 県によると、施設は四階建ての延べ床面積約三万三千平方メートル。建物内で最も広く、北関東で最大という一万平方メートルの展示ホールは、一万人規模のコンサートや企業の展示会などを想定し、内部を三会場に分割できる。千三百三十平方メートルのメインホールや六百五十平方メートルの大会議室は、学会や講演会、レセプションなどに対応する。
 本体の事業費は約二百四十八億円だが、施設の開業に伴う敷地の賃料や周辺道路の整備費などを合わせると、総事業費は三百億円以上かかる見通し。
 ただ、巨額の事業費を投じたにもかかわらず、年間にホールなどが利用される割合を示す稼働率は厳しい状況にある。稼働率には、ホールなどが部分的に一部の時間帯に使われる場合でも、全体が終日使われるとみなす「日数稼働率」と、実際に使われる面積と時間帯を反映させた「面積稼働率」がある。
 キャンセルが十二件にとどまっていた三月末現在でも、日数稼働率は展示ホールが37・6%、メインホールが42・6%。面積稼働率は展示ホールが30・3%、メインホールが39・8%となり、より厳しい数字が出ている。
 同じ時期、施設全体の日数稼働率は66・2%。ただし、この数字は会議室など施設の一部が短時間使われても、使われない場合もあるホールなどを含む全体が終日利用されたとみなし、実態を正確に反映しているとは言えない。
 県幹部は「順調にオープンできると期待していたが、厳しい状況となった。コロナが終息すれば、反転攻勢したい」と話している。

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