「反トランプ」で結束演出 米民主党大会が開幕 バイデン氏指名へ

2020年8月19日 06時00分

17日、米民主党大会のライブ配信に登場するバイデン前副大統領(左)ら=ゲッティ・共同

 【ニューヨーク=杉藤貴浩】11月の米大統領選に向けた民主党の党大会が17日夜(日本時間18日午前)、始まった。4日間の日程で、18日にバイデン前副大統領(77)を正式な大統領候補に指名する。初日はオバマ前大統領のミシェル夫人や左派のサンダース上院議員に加え、反トランプ大統領派の共和党政治家も演説。政権奪還に向けて人種や党派を超えた結束と融和ムードを演出し、トランプ氏を厳しく攻撃した。

◆オバマ夫人、左派サンダース氏、共和党前州知事ら演説

17日、米民主党大会でオンラインで話すオバマ前大統領のミシェル夫人=ロイター・共同

 ミシェル氏は、前回大統領選で民主党のヒラリー・クリントン氏が僅差で敗れたことなどを意識してか、「VOTE(投票しよう)」の文字をあしらったネックレスを着用。政治的発言を控えてきた姿勢を一転し、「トランプ氏は私たちの国にとってふさわしくない大統領だ。彼が軽視した新型コロナウイルスが原因で経済は混乱し、何百万人も失業している」などと語った。
 白人警官による黒人暴行死事件で起きた人種差別抗議デモについて「ホワイトハウスがもたらしたのは混沌こんとん、分断と共感の欠如だった」と主張。「私たちの声を歴史の流れにするのは私たち次第だ」と述べ、バイデン氏への支持を訴えた。
 バイデン氏と最後まで党候補指名を争ったサンダース氏は、急進派とされる自身の支持層も含めた幅広い結束を目指し、「民主主義の未来が危機にひんしている。(民主予備選で)他の候補を支持した人や、前回トランプ氏に投票した人に言いたい。一緒にトランプ氏を倒そう」と呼びかけた。コロナ感染の震源地だったニューヨーク州のクオモ知事は、トランプ氏のウイルス対応を責め立てた。
 4年前にトランプ氏と大統領候補指名を争った共和党有力者、ケーシック前オハイオ州知事も登場。「私は生涯の共和党員だが、国への責任が優先する。バイデン氏は私たちを団結させられる」と述べた。
 大会は中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーを拠点に開幕したが、新型コロナ感染予防のため、大半の参加者や演説がオンライン中継などで紹介される異例の形式となった。バイデン氏は最終日の20日に指名受諾演説をする。
 一方、トランプ氏は17日、民主党大会に合わせて同州に乗りこみ、支持者を前に「ジョー・バイデンに熱狂はない。熱狂なしに選挙は勝てない」などと批判。共和党大会での自らの指名受諾演説(27日)はホワイトハウスで実施する考えを明らかにした。

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