外来「クビアカツヤカミキリ」 高崎のモモにも被害

2020年8月20日 07時17分

クビアカツヤカミキリの成虫(県提供)

 サクラやウメの木などを食い荒らす特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」の被害が、高崎市のモモ農園で新たに確認された。これまで県東部を中心に被害が出ていたが、みどり市や伊勢崎市でも見つかり、県中西部へ被害が拡大している。果樹産地の高崎市では危機感を強め、防除の薬剤を配布するなど緊急対策を実施し、拡大防止を図る。(石井宏昌)
 県によると、被害は昨年まで館林、太田市や邑楽郡の県東部七市町で発生していたが、六月〜七月初めに、みどり、伊勢崎、高崎の三市で初めて確認された。
 高崎市は榛名山麓の榛名・箕郷地区を中心にウメやモモ、プラムなどの果樹生産が盛んで、特にウメは全国有数の産地。このため市や地元の農業団体は被害拡大を警戒していた。
 市内のモモ農園で七月初旬に成虫十五匹が見つかると、市は農業団体と連携し、ウメやモモ、プラムなどの果樹園計約五百ヘクタールを対象に七月から被害の緊急調査を実施。市の独自対策として、防除や被害樹木への対応薬剤二種を果樹農家六百五十五軒に配り、農業団体を通じて防虫ネットの配布も決めた。
 農産物以外でも、サクラの名所の観音山丘陵や城址(じょうし)公園・高崎公園で、九月までにサクラ約千百五十本に幼虫を死滅させる薬剤を注入する。このほかの市有施設に植栽されているサクラやウメなども被害調査や必要な防除策を行う方針。民有地で被害が確認された場合は土地所有者に薬剤や防虫ネットを配る。
 市農林課の担当者は「初期段階での対応が大事になる。一刻も早く対策を進め、拡大を防ぎたい」としている。

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