藤井聡太棋聖が「王位」も獲得、18歳1カ月の最年少で二冠と八段に

2020年8月20日 16時52分

史上最年少での二冠と八段昇段を達成。色紙を手に笑顔の藤井聡太新王位=20日午後、福岡市内のホテルで(佐藤春彦撮影)

 将棋の木村一基王位(47)に藤井聡太棋聖(18)が挑戦していた第61期王位戦7番勝負(東京新聞主催、伊藤園協賛)の第4局は20日、福岡市の大濠公園能楽堂で指し継がれ、午後4時59分、後手番の藤井が80手で勝ち、負けなしの4連勝で初の王位を獲得。史上初の高校生二冠となった。
 18歳1カ月の藤井は、羽生善治九段(49)の持つ二冠獲得の最年少記録(21歳11カ月)を28年ぶりに塗り替えた。また、タイトル獲得2期の規定を満たし、同日付で八段に昇段。「神武以来の天才」と言われた加藤一二三・九段(80)の最年少昇段記録(18歳3カ月)も62年ぶりに更新した。
 持ち時間各8時間のうち、残りは木村34分、藤井60分。
 昨年、史上最年長の46歳で初タイトルを獲得した木村に、史上最年少での初タイトルを目指す藤井が挑み「最年長VS最年少」と話題になった今シリーズ。同時並行の棋聖戦を制し、初タイトルの棋聖を獲得した藤井は、その勢いのまま3連勝。第4局も飛車切りから一気に木村玉を攻略した。木村は随所で得意とする受け(守り)を見せたが、藤井の正確な終盤力に屈し、初防衛はならなかった。
 王位戦で挑戦者が予選から全勝でタイトルを奪取したのは史上初。挑戦者の4連勝は1993年、郷田真隆王位(当時)を羽生善治竜王・王座・棋王・棋聖(同)が下した時以来。

 ふじい・そうた 2002年、愛知県瀬戸市生まれ。杉本昌隆八段門下。16年、史上最年少の14歳2カ月でプロ入り(四段)。デビューから負けなしで、歴代最多の29連勝を達成。今年7月、史上最年少の17歳11カ月で初タイトルの棋聖を獲得した。

 将棋のタイトル戦 タイトル保持者と挑戦者が、5番勝負または7番勝負で優勝を争うプロ公式戦。竜王戦、名人戦、叡王戦、王位戦、王座戦、棋王戦、王将戦、棋聖戦があり、八大タイトル戦と呼ばれる。挑戦者決定方法は各タイトル戦で異なり、1年をかけて行われるリーグ戦やトーナメントで決まる。タイトル戦以外では、NHK杯戦などの一般棋戦がある。


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