藤井「4連勝は実力以上」 最強の18歳、棋界代表の自覚

2020年8月21日 05時55分

史上最年少での二冠と八段昇段を達成。花束を手に笑顔の藤井聡太新王位=20日、福岡市内のホテルで

 藤井新王位には、かけがえのない恩人がいる。幼稚園児の頃から通った将棋教室の先生、文本力雄さん(65)=愛知県瀬戸市=と、プロ入り前の稽古相手だったアマ強豪、稲葉聡さん(34)=名古屋市=だ。2人は、当時を振り返りつつ、さらなる飛躍を期待する。
 「聡太にとってはタイトル獲得も1つの通過点。それ以上でも以下でもありません」。地元が快挙達成に沸く中、文本さんは静かに胸の内を語った。
 藤井王位が小学4年で教室を巣立つ時、「名人を目指すなら応援しない。名人を超えろ」と送り出した。だからまだ、もろ手を挙げては祝福しない。
 「厳しい方針の教室でしたが、詰め将棋を解いたりして自分の原点になりました」。初タイトル獲得後、藤井王位は教室での日々を語った。文本さんは「どれだけ強くなっても、弱い者の気持ちが分かる人間であれ」と、今も変わらぬ言葉で子どもらを指導する。
 稲葉さんは、藤井王位がプロの登竜門の奨励会にいた頃、何百回も練習対局した。自身は、史上初めてプロ棋戦で優勝したアマチュアの強豪。藤井王位について、「加速度的に強くなっている。プロ入りして1度は壁にぶつかると思ったけど、想像を超える活躍」と舌を巻き、「子どもたちの目標になるような、いい棋譜をいっぱい残して」とエールを送る。(岡村淳司)

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